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【海外高校から筑波大合格】筑波大学を一般選抜で受けたい 海外在住の高校生の入試対策法とは?

2025.06.08

【海外高校から筑波大合格】筑波大学を一般選抜で受けたい 海外在住の高校生の入試対策法とは?

 みなさんこんにちは!ツクガク運営事務局の上野です!

 筑波大学は海外からの学生にも人気があることをご存じでしょうか? 筑波大学ファクトブックによると、毎年全体の2%が海外からの入学者がいるとされています。「外国学校経験者特別入試」だけではなく、一般入試で入学することももちろん可能です。

 ツクガクでも、2025年の実績で海外在住の生徒が筑波大学に合格しています🙌海外から筑波大学の入試を考えている方はぜひ最後までご覧ください!

目次

【出願推奨】筑波大学を一般選抜で受けたい!海外在住の高校生の必勝法

「外国学校経験者特別入試」とは?

「外国学校経験者特別入試」は、志願者の国籍を問わず外国の教育制度のもとで一定期間学校教育を受けた者を対象とした入試のことです。4月に入学したのちは、一般選抜や推薦入試を受験した者と同じ教育課程で学び、日本語で学位を取得します。

去年(2025年度)の外国学校経験者特別入試における志願者は158人、倍率は3.2倍でした。倍率だけでみると、他の学類の一般入試と変わらないので、この入試形態であれば簡単に合格できる!というわけではないので徹底的な対策は必要になります。

出願条件は、「私費外国人留学生等長期就学者」と「帰国生徒等短期就学者」の2パターンがあります。それぞれ日本の大学入学資格を有していることが必須条件ですが、在籍機関や資格に関しては条件が異なるため、各自チェックしておきましょう!

第1種:私費外国人留学生等長期就学者

小・中・高等学校にあたる期間のうち通算8年以上を外国の教育機関に就学した者、あるいは外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビドゥア、バカロレア、GCEAレベルを外国において取得したものを対象

第2種:帰国生徒等短期就学者

日本の小・中・高等学校に通算4年以上在学し、日本の中学校最終学年と高等学校にあたる期間のうち、外国の学校教育課程に基づく教育機関に継続して2年以上就学した者、あるいは外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビドゥア、バカロレア、GCEAレベルを外国において取得したものを対象

 

出願要件

(1)独立行政法人日本学生支援機構が実施する「日本留学試験(EJU)」の各学類・専門学群が指定する科目等の得点が出願基準を満たす者

(2)国際交流基金及び日本国際教育支援協会が主催する2023年度又は2024年度「日本語能力試験(JLPT)」の成績が各学類が指定するレベル以上の者

(3)各学類・専門学群が指定する英語資格・検定試験を受験している者
※上記は2025年度のものです。(令和7年度外国学校経験者特別入試について:https://ac.tsukuba.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/20231225090000.pdf)

“一般選抜”との違いとは?

では一般選抜との大きな違いはなんでしょうか?大きな違いとしては規定の期間(海外の学校で2年以上〜)、「外国の学校に就学していた」ことです。国籍ではなく、海外の学校で学んでいることが大前提の条件になっています。

 海外の大学と比較すると、筑波大学の研究施設の充実や世界トップクラスの学習環境が整っていることから、特定の専門分野を学習したいと考えている学生に、筑波大学は大変人気となっています。また英語で実施する授業があったり、グローバル化も進行しているため日本語よりも英語が第一言語の日本人学校生でも安心して通うことができます!

 ちなみに、東京の大学から筑波の大学院に入学した私が思うに、本当に筑波大学の学生は語学が堪能なんです!留学経験や語学への興味と筑波大生特有の個性尊重の姿勢から、国籍関係なく友人関係を育める学生が多いです。(私は英語が苦手なのでいつも感心しています笑)

【再掲】筑波大学の一般選抜(前期日程)の基礎知識

実施日・出願方法・共通テストとの関係

 実施日や出願方法は日本の国立大学ひいては筑波大学に合わせた期日を守らなければいけません。また筑波大学の一般選抜個別学力検査(前期日程・後期日程)の受験の際は共通テストが一次試験になりますので、1月から受験は開始されます。

1.試験日程(前期日程2026年度予定)

・共通テスト(一次試験):2026年1月17日(土)・18日(日)実施予定
・前期日程 個別学力検査(二次試験):2026年2月24日(火)〜25日(水)実施予定
・合格発表日:3月7日(土)
・入学手続締切日:3月13日(金)

2.出願方法

筑波大学の前期入試では、以下の2ステップが必要です。どちらの手続きにも期限がありますので、1月下旬には準備を終わらせましょう!

・ネット出願登録:出願登録(マイページ作成・志望学類等入力)を実施(2月5日まで)
・必要書類の郵送:出願締切日までに推薦書や調査書等、指定された書類を郵送(2月5日必着)

3.共通テストとの関係

筑波大学の前期日程では、共通テストと個別学力検査点を併せた総合評価で合否が決まります。つまり二段階に分けて入試が行われることになり、まずは共通テストで8割程度の点数が必要になります。

4.共通テスト(第1次試験)の取扱い

受験必須であり、本人が受験票を試験当日に持参する必要あり 配点例(総合選抜 理系1)は、国語200点、地歴・公民・数学など計950点満点となっています!筑波大学を受験する場合は、760点を目標に点数を獲得したいところです!*情報Ⅰについては共通テストでは100点満点→筑波大学では50点圧縮評価(35点分など)制度あり

筑波大学一般選抜の二次試験どんな試験が課されるか(概要)

 2次試験は英語・国語・数学・社会(日本史・世界史・地理・倫理)・理科(化学・生物・物理・地学)などで選択が可能です。英語は、体育専門学群や芸術専門学群以外の学群・学類で必須科目になることが多いです。二次試験では英語の他、1〜2教科選択する必要があり、科目数も私立大学や海外の大学に比べると多いため、様々な学問領域で総合的な力が試されます。一部抜粋して紹介します。

英語の出題傾向
英語長文2題・並べ替え問題1題・英作文1題。設問は日本語で説明する問題が多く、記述量は多い。問題内容や英語長文の内容は標準的であり、外国の学校における英語授業でも対応可能。

数学の出題傾向
数学1A+2BCから3題・数学3まで含めた問題が3題。理系も場合は前半3題から2つ、後半3題から2つ選択する必要がある。レベルは標準的であり、チャート式問題集(青)や4STEPなどの参考書レベルを十分に理解し、演習できれば問題なく解くことができる。

海外から筑波大学受験はできるの?注意点と可否

海外に住んでいるけど、日本の大学受験はできるのかどうかを解説します!「今、海外に住んでいるけれど、日本の大学を受験したい」そんな思いを抱える日本人学生は少なくありません。しかし、実際に受験となると「海外からでも受験できるの?」「一時帰国が必要なの?」といった不安や疑問がつきものですよね!受験会場の情報や一時帰国時の注意点などをわかりやすく説明します。

海外受験が可能な会場と条件はあるのか

 結論からお伝えすると国立大学の入試は基本的に日本での会場のみとなるため、海外受験は不可能です。一方で条件に関しては、募集要項の通り日本人学校卒業課程の中で、高等学校の卒業もしくは、同等の高等学校卒業程度認定試験合格を得られていれば、受験可能です。

 私立大学に関しては、有名私立大学でも国際会場もしくはオンライン受験が可能です。一部ご紹介しておきます!

1.早稲田大学

対象入試方式:海外選考入試、帰国生入試、英語学位プログラム(例:SILS, SPSE)
実施地域:過去にアメリカ、シンガポール、中国、韓国、イギリスなどで実施例あり
特徴:書類・英語スコア・小論文・オンライン面接などで合否判定

2.慶應義塾大学

対象入試方式:PEARL(経済学部英語学位プログラム)、GIGA(政策・メディア/環境情報)
実施地域:基本的にオンラインで完結(過去は一部海外で実施)
特徴:TOEFL/IELTS、SAT/ACTなど海外試験を活用(オンラインで書類・面接等で審査が多い)

3.上智大学

対象入試方式:Sophia Program for Sustainable Futures (SPSF) / 国際教養学部など
実施地域:主にオンライン+海外校出願
特徴:英語スコアと書類選考、面接で受験可能(国内会場を選ばず海外からの受験がしやすい)

4.国際基督教大学(ICU)

対象入試方式:Universal Admissions(April/September Entry)
実施地域:オンライン中心+英語スコア提出
特徴:海外在住者向けの個別入試制度あり

 ただし、各私立大学も海外滞在期間によっては海外先行の対象外や帰国子女扱いにならない場合もありますので募集要項の確認が必要です!海外にいながらにして出願や受験が可能なケースも一部存在しますが、国公立大学の一般選抜(前期・後期)は、原則として日本国内の試験会場で実施されます。よって、一時帰国が必要になるケースがほとんどだと考えておきましょう。

一時帰国する場合の準備と日程調整

とにかく早めの準備がカギです。以下に、特に注意すべき3つのポイントを紹介します。

1.【まずは正月に帰国する準備】渡航スケジュールは「出願」より前に計画を

 大学入試では、出願時に調査書や成績証明書などの書類提出が求められます。海外校に在籍している場合は、これらの書類を早めに準備する必要があります。場合によっては翻訳や公印の取得も必要になるため、出願開始の1~2か月前から準備しておくのが安全です。共通テストは9月までの出願になるため、夏の間に準備を進めましょう。つまり、一時帰国をする必要がある場合は、8月までに来年1月の航空券を抑えられると良いです。

2.試験日と航空券・宿泊先の調整は慎重に

国立大学の一般選抜の試験日は、2月下旬(最終週)と3月中旬(2週目付近)で実施され、全国で日程が統一されていることが多いです。そのため2月上旬から3月下旬までは日本に滞在できるよう手配しましょう。ウィークリーマンションや親戚の家などに滞在することなども検討ください。

また私立大学を併願する際も1月中旬までが出願締め切りとして設定されており、2月上旬が試験です。日本の私立大学〜国立大学の受験など複数希望がある場合は年明けから年度末(3月末)まで滞在しましょう!

3.筑波大学の過去問対策までのプランニングを立てる

 海外では日本の大学入試に対応した模試を受ける機会が限られています。また筑波大学や千葉大学などの対策においては模擬試験も存在しないため、類似した偏差値の大学の模擬試験などで練習を重ねる必要があります。まずは海外でオンライン受験ができる模擬試験の申込や一時帰国時に受験できる模擬試験もチェックしましょう。全統模試や河合塾が運営する模擬試験などは受験推奨です。

また筑波大学一般選抜は日本語の記述試験で行われます。そのため筑波大学の過去問(赤本)を活用した自学自習ができるように、早い段階から様々な参考書で演習を積む必要があります。しかしながら、どんな参考書を使用すれば良いか!今の学校で対策はどこまでできるかがわからないため、日本の教育機関が提供する学習支援サービスの利用も検討すると良いでしょう。

日本人学校のカリキュラムで筑波大学一般選抜に対応できるか?

教科書・授業進度の違いを埋められるか

 通学する日本人学校や国際機関(日本人会など)によっても異なりますが、一番の問題は授業内容や進度が違うことです。扱う教科書は日本の教育機関でも使用されているものが多いです。しかし、社会や理科などは最低限の内容かつ指導方法は派遣される講師によってレベルがバラバラです。そのため日本国内の進学校に合わせた授業内容と進度が必要になります。少なくとも高校3年生の夏までに全ての範囲が終わるように自学自習をプランニングしなければいけません。

参考書の購入はできるか

近年ではECサイトや電子書籍で参考書を手に入れることもできます。多くの参考書は日本以外の地域でもオンラインで入手可能であることがわかっています。しかし、筑波大学の過去問(赤本)や一部、難関大向けの参考書は販売部数も限られているため、電子化されておりません。一時帰国時に筑波大学に合わせた参考書を一気に買っておくことを推奨します。

周囲の環境は受験に適しているか

 一番の問題は受験に集中できる環境であるかです。日本人学校に通う生徒の多くは現地の大学などに推薦入試で受験を行うため、自学自習に対しても重きを置いていないことが多いです。そのため、日本の大学に通うという強い意志と流されないためにも自学自習は家や近くのコミュニティスペースで集中できるような環境を整えましょう。

 一方で、ツクガクでも海外から一般選抜で合格を勝ち取った生徒も多いです(外国学校枠も複数名います)そのため、受験環境と参考書選び、そして正しいプロセスを策定できる講師陣が必要になります。

海外から筑波大学の一般選抜を受験するのは何が大変?

 筑波大学を海外から受験しようと考えている方にとって、日本国内の受験生とは異なる多くのハードルがあります。ここでは、代表的な3つの課題を紹介し、それぞれの困難さについて詳しく解説します。

【模試が受けにくい】実力把握の機会が限られる

日本国内の受験生は、予備校などが主催する全国模試で自分の実力を把握できますが、海外在住者にとっては受験できる機会が非常に限られています。

模試の会場が海外にない、または非常に少なく、オンライン模試があっても紙の問題形式と異なるため、本番とのギャップが大きいことが課題として挙げられます。結果のフィードバックも遅れがちで、対策を立てにくいです。このように、模試を通して自分の立ち位置を知ることが難しく、本番までの戦略を立てにくいという課題があります。

【受験情報が届かない】情報格差による不安

海外にいると、日本の大学の最新情報や変更点が届きにくく、出願や受験に必要な情報収集に時間がかかります。

1.大学公式サイトの更新に気付きにくい
予備校や進学塾に通っていないため、情報ネットワークが少ない

2.出願書類の形式や提出方法の細かいルールを見落としがち
特に一般選抜では「細かい要項の読み落とし」が大きなリスクになるため、常に最新情報を確認する習慣が重要です。

【願書出願・受験票受取・宿泊先の確保】手続きと準備が複雑

出願手続きや渡航準備、試験当日の宿泊など、物理的なハードルも多くあります。

1.願書の取り寄せ・提出に時間と送料がかかる
 受験票が日本国内でしか受け取れない場合、代理人の手配が必要

2.試験会場近くの宿泊先を早めに確保する必要がある
 渡航に必要なビザや航空券の手配など、時間的・経済的負担が大きい

これらの要素は「受験に集中したい」時期に、並行して処理しなければならないため、大きなストレス要因になります。

【ツクガクは合格率79%】日本人学校生の一般選抜対策もフルサポート

いかがでしたか?

【時差に対応】オンライン授業で筑波大に現役合格した講師陣が授業

 最大14時間の時差まで対応可能な講師陣を学類別にご用意しております。現在の日本人学校に合わせたカリキュラムで足りない科目や効率よく受験科目の授業(解説・学習プラン提案)を行います。

【様々な入試に対応】共通テストから個別試験対策まで一貫対応

 海外の日本人学校や日本人会のみでの学習では6教科8科目受験が必要な共通テストの十分な対策はできません。ましてや二次試験の記述添削も不十分になりやすいです。そのためツクガクでは、滞在期間の関係から一般入試で筑波大学をチャレンジする高校生の方に、共通テスト・個別学力検査(二次試験)の両方の指導が可能です。

【433名分の合格者分析】綿密な学習計画を策定|最短合格サポート!

 ツクガクでは、これまで433名の合格者を輩出いたしました。その中で学類別・入試形態別に学習計画を保管し、未来の後輩に役立てています。合格者433名の学習内容や学習時間を分析し、生徒に合わせて適切なプランニングを行います。 

 まずは、過去の模試の結果などを確認し、講師があなたの筑波大合格に必要なテキストを提案します。テキストを使いこなすことができるように効果的な使い方もお教えしますので、必要以上に大量のテキストを用意していただくようなことはありません。独学ではたくさんの教材を買ってもこなしきれない受験生もいますので、購入していただいた教材は学びきることがツクガクの学習計画指導のモットーです。