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【情報Iの入試対策】共通テストの出題と高得点学習法

2024.04.14

【情報Iの入試対策】共通テストの出題と高得点学習法

こんにちは!

筑波大学受験専門オンライン個別指導「ツクガク」編集部の加藤です。

2024年(2025年度大学入学者選抜)から情報Ⅰが必須科目となりました。その中で、難関国立大学〜旧帝大学でも共通テストでは受験科目として選択する必要が出てきております。

多くの受験生から以下のような声をいただいております。

・高校2,3年生で少し触れたくらいで、入試の対策までは出来ていない
・初めて情報Ⅰの科目を受験で必要となる学年のため、過去問対策がない
・数学が苦手なので、なんとなく苦手意識がある

不安や焦りの声もありますので、今回は情報で満点を取るための共通テスト出題解説とその勉強法をご紹介します。

情報Iは新課程で必須科目|大学入試対策にも影響

情報が新設される背景

情報Ⅰを新設した目的が文部科学省より発表されております。「問題の発見・解決に向けて、事象を情報とその結び付きの視点から捉え、情報技術を適切かつ効果的に活用する力を育むため」と記載があります。(参考:文部科学省2023)情報リテラシーや情報化社会の基礎知識そしてプログラミングまで学ぶことになります!今後の社会の流れが第二次産業から第三次産業の中心であるサービス・IT産業にマッチした内容ですね。

筑波大学入試において受験対策必須

筑波大学でも、大学入学者一般選抜・総合型選抜(個別学力検査 前期・後期日程)にて一次試験(共通テスト)の際に情報Ⅰが必須となります。情報Ⅰは100点満点の試験であり、筑波大学では全体配点の5%前後を占めております。決して高い配点ではありませんが1〜2%の差が合否に影響しますので、まずは高得点を取りにいきたいところです。

情報Iの対策はどの範囲まで?

情報Ⅰは全部で4つの分野に分かれております。「情報社会の問題解決」、「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング、「情報通信ネットワークとデータ活用」になります。後半からはプログラミングなどパソコンを使用した際のイメージが出題されておりますので、難解そうですよね。

以下に高校履修課程での情報Ⅰを記載します。

《高校履修課程》

情報社会の問題解決 情報やメディアの特性と問題発見と解決
情報セキュリティ
情報に関する法規、情報モラル
情報社会のコミュニケーションのメリデメ
情報社会の発展
コミュニケーションと情報デザイン デジタルにするということ
コミュニケーションを成立させるもの
メディアとコミュニケーション
情報をデザインすることに意味
デザインするための一連の進め方
コンピュータとプログラミング コンピュータの仕組み
外部装置と接続
基本的プログラム
応用的プログラム
アルゴリズムの比較
確定モデルと確率モデル
自然現象のモデル化とシミュレーション
情報通信ネットワークとデータの活用 情報通信ネットワークの仕組み
情報通信ネットワークの構築
情報システムが提供するサービス
様々な形式のデータとその表現形式
量的データの分析
質的データの分析
データの形式と可視化

 

いかがでしたか?最初の2分野に関しては知識問題が多いため、とにかく暗記です。後半からはプログラミングの原則理解と演習を重ねることで身につく分野です。どの分野も練習と暗記を強化するだけで満点を取りにいける教科です!

高校の履修範囲は自由

前章までの間で学ぶ範囲や大学入試の状況について解説しましたが、公立高等学校では大きな課題もあります。それは教員不足です。情報Ⅰを専門で学んだ教員は全体の18%程度と言われております。また高校で学ぶ際の学年にも違いがあります。

都道府県 学年(情報Ⅰ)
東京都 高校2年生
神奈川県 高校1〜2年生
愛知県 高校2〜3年生
茨城県 高校3年生

*情報Ⅰは高校課程で必修となりますが、情報Ⅱは任意になります。学校によって対応が違います。一部の学校では情報の教員が所属しており、プログラミング演習などを実際に学ぶことができます。

情報社会の問題解決
情報と情報技術を活用して問題を発見・解決する方法や情報モラル、情報と情報技術の適切かつ効果的なコミュニケーションを行うための考察

コミュニケーションと情報デザイン

情報デザインの考え方や方法に基づいて表現する領域果的な活用と望ましい情報社会の構築などについて考察する分野(データ量の知識やBit数という考え方も出てきますので、ここで2進数の知識が必要!)

コンピュータとプログラミング

開発環境が容易に用意できるScratchなどのビジュアルプログラミング言語で普段から練習や学習する分野(この分野からプログラミング初級編がスタートします)

情報通信ネットワークとデータ活用

プログラミング技術を駆使しながらデータ分析の基礎知識を学びます。特にこの分野が苦手な人が多い印象です。また銀行のATMやコンビニのPOSシステムもデータ活用をしている実例になるため、情報化社会での利用についても知る分野です。

情報Iの効率的な対策と勉強方法

本章では、情報Ⅰにおいて定期テスト高得点を取る方法と共通テスト満点を取るための対策をお伝えします!

情報Iは数学と結びつきが強い

情報Ⅰは高校数学で学ぶ数学Aの範囲に密接なつながりがあります。情報で学ぶ二進数は数学Aでも学び、プログラムの基本知識となります。中学数学や小学校の四則演算も利用しますので、数学は得意な方であれば、難なくこなせる教科です。苦手意識の強い方は、ぜひ中学数学の復習からお願いします!

設問を把握し、基礎知識を暗記する

先の章で説明したように情報Ⅰの分野の前半は暗記です。特許権や商標権などの権利や法律、そして情報化社会における基礎キーワードを学ぶ必要があります。繰り返し、読み込めば、ぜひ実践してみましょう!

学校教材だけではなく、初心者向け参考書を利用する

本年より情報Ⅰの教材が多数販売されております。ぜひ情報Ⅰにおいては、特に2つの壁があります。それは2進数等の計算問題とプログラミング演習でのつまずきです。まずは以下のような参考書で補足学習を進めながら、理解を深めていきましょう。

おすすめ参考書のご紹介 

1.高校の情報Ⅰが一冊でしっかりわかる本

「問題解決」を軸にして、情報Iの基礎を学べるように作りました。学んだことが実生活ですぐに役立つように、 本書で取り上げる「問題解決」は、高校生にとって身近で、切実で、実行可能な題材 を意識しました。

2.学校で習っていなくても読んで理解できる藤原進之介のゼロから始める情報I

東進ハイスクールでお馴染みの「藤原進之介先生」が教科書を徹底的に読み込み、教科書の要点をまとめている参考書です。「情報I」で登場する用語はむずかしい印象ですが、藤原先生がイメージし易く、たとえ話や図をふんだん使って、論理的に丁寧に解説する参考書です。

情報Iの共通テスト問題の紹介と対策方法

 共通テストの試験内容は4分野に分かれている

まずは「情報社会と問題解決」分野から出題されます。情報Ⅰで学習した基本暗記を駆使した穴埋め問題が出題(7点)されます。情報に関する法律やマナーや権利などを学び、正誤問題に挑戦することになります。教科書の内容を一通り覚えておきましょう。

つぎに、「コミュニケーションと情報デザイン」分野からの出題(16点)になります。基本知識を問う問題なので、こちらも問題なく解けるはずです。難しいポイントは確率のシミュレーションやコードの仕組みの理解をしましょう。

3番目は「コンピュータとプログラミング」に関しては、46点〜50点と配点が一番高くなっています。2024年度の共通テストでは、実際にPCやタブレット等を使用したプログラミングは行わず、筆記試験(選択問題)のみとなっております。日本語に対応した言語のみを扱うため、高校の教材や基本とする参考書で対応可能です。

情報ネットワークとデータ活用が最終問題(31点)となります。日常のテクノロジーやシステムを題材に基本知識を問う問題なため、こちらも暗記で問題ないです!しかし後半では、思考問題も出題されるため、アクセスログの分析から読み取れる事象や見解を問う問題もあります。そのため、共通テストの実践形式で思考を養う必要があります。

いかがでしょうか?基本的に高校の情報Ⅰで履修する全分野から満遍なく出題されます。配点傾向を見ると、後半2分野が難易度において少し高いように感じます。プログラミングの基本と思考問題は演習を積みながら点数を上げていきましょう!少なくとも8割は取れるテストです。

共通テスト 大問1

 基本的には選択問題で正誤判断や基本キーワードを押さえる問題が出題されています。

共通テスト 大問2

試行問題では二次元コードを活用した読解問題が出題されています。Webアプリケーションや情報処理の基本知識を読解問題形式で穴埋めする問題です。

共通テスト 大問3

確率の基本知識からプログラミングまでを実践形式で紹介する問題パートです。この大問の配点が最も高いため、しっかりと数学A〜情報Ⅰを学んでおく必要があります。

共通テスト 大問4

最終問題は、データ活用がテーマになります。統計図や標本調査を参考に、データの利活用についての基本問題を行います。

参考URL >> 令和7年度大学共通テスト 試行問題「情報Ⅰ」独立行政法人 大学入試センター(https://x.gd/jExrY)

いかがでしたか?今後も共通テストの試行問題を紹介いたしますので、ぜひ実践してみてください。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。筑波大学の前期入試では、共通テスト「情報I」において、一律75点をつけることになりました(2024年度入試のみ)。残り25点はみなさんが取った点数×0.25で算出されます(参考)。しかし、「じゃあ勉強しない!」で良いのでしょうか?筑波大学の合格ボーダーは共通テスト76〜78%の獲得が合格圏内になりました。つまり、近年かなりボーダーが上がっております!75点もらえても、ボーダーを下回ってしまうので、他の教科で点数を取らなければいけません!情報Iは出題範囲も狭く、学習方法をさえ間違わなければ100点を取れる教科です!だからこそ、ここで点数を稼ぎでおきたい教科です!

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