目次
体育専門学群の概要
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体育専門学群は、筑波大学全25学群の中でも最大の所属数を誇ります。体育専門学群の入試情報や受験対策そして入学後の生活について徹底解説します。主に筑波大学 中央に位置する体芸エリアにおいては二つの学群があります。
・芸術専門学群
・体育専門学群
体育専門学群は、他大学にあるような学科はないです。体育専門学群では、一体どんなことを学べるのかについて、大学公式HPでは、3つの分野・24個の研究領域があります。
体育専門学群とは
体育・スポーツ・健康・コーチングに関する最新の科学的研究成果を活かしながら、指導者の養成をめざす学部。指導者には優れた運動技能と幅広い運動経験を持ち、かつ、保健体育に関する総合的知識を備えた、指導力と活力に富む豊かな人間性が求められていることから、そのような人材育成を目的とした教育環境を提供されています。
体育学分野 | 体育・スポーツを主として人文・社会科学的方法を用いて教育・研究する文系の分野 |
研究領域 | 概要 |
体育・スポーツ哲学 | 体育・身体・スポーツ・運動文化の哲学的考察 |
体育史・スポーツ人類学 | 学校体育・外国スポーツ・身体文化の歴史的研究 |
スポーツ社会学 | 現代社会とスポーツに関する社会学的研究 |
武道学 | 日本文化としての武道の歴史的考察,武道のあり方 |
体育・スポーツ経営学 | 体育・スポーツの振興発展のための組織・事業研究 |
スポーツ政策学 | 体育・スポーツの政策・財政・制度・法律に関する研究 |
スポーツ産業学 | レジャーとスポーツの産業論、消費者行動論 |
体育科教育学 | 良質の体育科教育に向けたカリキュラム、教師、授業 |
アダプテッド体育・スポーツ学 | 障害者の体育・スポーツ指導と環境整備 |
体育心理学 | 運動の心理的メカニズム、スポーツにおける心理現象 |
コーチング学分野 | スポーツ・運動の種目特性や運動方法および指導方法について教育・研究する分野 |
研究領域 | 概要 |
コーチング論・トレーニング学 | パフォーマンスを高める優れたコーチングの一般原則の研究 |
スポーツ運動学 | スポーツ運動ができるようになる過程、運動の質に関する現象学的研究 |
種目別コーチング論 | 体操、体操競技、陸上競技、水泳競技、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、サッカー、ラグビー、ラケットバット、柔道、剣道、弓道、野外運動、舞踊の種目特性や指導法の研究 |
健康体力学分野 | スポーツ・運動・健康について、主として自然科学的方法を用いて教育・研究する理系の分野 |
研究領域 | 概要 |
応用解剖学 | 運動器筋骨格系の形態と機能の分析 |
運動生理学 | 運動時の呼吸・循環器および筋肉に関する生理学的研究 |
運動生化学 | 運動と脳機能、代謝・内分泌系の生理・生化学的研究 |
運動栄養学 | 食生活や栄養摂取が運動等の生理機能に及ぼす影響 |
スポーツバイオメカニクス | 運動や動きの力学的分析に基づくトレーニング・指導法の開発 |
体力学 | 幼児から高齢者までの体力づくりトレーニング法の研究 |
健康増進学 | 中高年者の健康づくり支援法、健康度・老化度の測定評価法 |
体育測定評価学 | 体力・運動能力の発達測定と評価 |
スポーツ医学 | スポーツ傷害の予防、リハビリ、運動療法、コンディショニング |
環境保健学 | 環境が健康に及ぼす影響、スポーツ・運動の健康被害 |
健康教育学 | 健康を保持・増進するための教育・政策研究 |
珍しい学問としてコーチング学や健康体力学分野があることが挙げられます。体育に関する全般知識からアスリート自身の知識だけではなく、指導者目線での学問も学ぶことができます。
入学者情報
筑波大学の体育専門学群は、一般試験(前期日程・後期日程)では130名程度の入学予定者がいます。体育専門学群の入試形態ごとの募集人数を以下に記載します。
【2023年度 募集人数】
令和5年度(2023年度)入試における募集要項は以下の通りです。
入試形態 | 入学予定人数 |
一般選抜(学類選抜/前期) | 140名 |
一般選別(後期日程) | 00名 |
総合選抜(2年次/前期) | 00名 |
推薦入試 | 88名 |
AC入試 | 12名 |
国際バカロレア選抜 | 若干名 |
私費外国人留学生入試 | 若干名 |
合計 | 240名〜250名程度 |
情報の通り、体育専門学群は毎年250名程度の入学者がいます。特徴的な点としては推薦入試による合格者が88名と多いことです。また前期入試においても、140名と非常に多いです。国立大学でスポーツに関連した学問を学びたい場合は、筑波大学がオススメです。*国際バカロレア特別入試・私費外国人留学入試は毎年0〜2名の入学者
倍率まで含めた人数も記載します。
【2023年度 志願倍率】
入試形態 | 入学予定人数 | 倍率 |
一般選抜(学類選抜/前期) | 140名 | 3.3倍 |
一般選別(後期日程) | 00名 | ー |
総合選抜(2年次/前期) | 00名 | ー |
推薦入試 | 88名 | 1.3倍 |
AC入試 | 12名 | 若干名 |
国際バカロレア選抜 | 若干名 | 若干名 |
私費外国人留学生入試 | 若干名 | 若干名 |
入試科目と配点
筑波大学体育専門学群には主に3つの選抜方法があります。一般選抜、総合選抜、そして推薦入試です。本章では各選抜形式での入試科目と配点を徹底解説します。
一般選抜(個別試験/前期日程)
入学予定者60名を生み出す最もポピュラーな選抜形式になります。
形式 | 国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 外国語 | 小論文 | 実技
試験 |
計 | |
地歴 | 公民 | ||||||||
共テ | 200 | 100 | 100 | 100 | 200 | 700 | |||
個別
(2次) |
100 | 600 | 700 | ||||||
計 | 200 | 100 | 100 | 100 | 200 | 100 | 600 | 1400 |
<<共通テスト科目>>
全5教科6〜7科目の受験を行う。
数学:数Ⅰ・A,数Ⅱ・B,簿記,情報から1つ選択。
外国語:英(リスニング含む)、独、仏、中、韓から1つ選択。
社会:世A,世B,日A,日B,地理A,地理B,現社,倫・政経,倫理,政経から1つ選択
理科:物基,化基,生基,地基から2つ選択、物理,化学,生物,地学から1つ選択
<<個別試験>>
小論文:保健体育に関することを記述
実技:以下、2つの実技項目を選択。
(実技①は自分の得意競技で400点満点、実技②は基礎技術のみで評価し200点満点)
推薦入試(学校推薦型)
推薦要件としては学校の成績が優秀であると認められるものであることです。そして国際的なテーマで課外活動を行ったかを活動報告書にまとめられることも要件の一つになっています。ぜひご確認ください。
・試験形式:面接および小論文による相対評価
・合格人数:88名
・想定倍率:約1.3倍-1.6倍
一般入試では数学の得点率が比重を大きく占めていますが、「数学は苦手」という方は学校推薦にチャレンジすることも検討してみてください。
前期入試の合格ライン
2020年-2022年の過去3年間の合格者の最高点・平均点・最低点を記載します。下記の表をご確認ください。共通テストと2次試験の割合はほぼ同じなので、共通テストの得点は直接合否に関わってきます。また、2次試験の数学と外国語は共通テストでの配点も高く、重点的に対策する必要があります!
◉ 一般選抜(前期日程)
年度/項目 | 満点 | 合格最低点 | 得点率 | 倍率 |
2022年度 | 1400点 | 1012点 | 3.3倍 | |
2021年度 | 1400点 | 1070点 | 3.1倍 | |
2020年度 | 1400点 | 1078点 | 2.9倍 |
2021年入試から配点が変更されました。個別選抜試験の得点率が62.5%となり2段階選抜(2次試験)が重要になります。また特徴的なことは倍率です。毎年安定して2.7倍〜3.3倍ですので、年度によってのブレが少ないため、模試の判定がそのまま結果に反映されやすいです。推薦入試は一貫して1.3倍から1.5倍にコントロールされております。
共通テストの勉強法
体育専門学群では前期試験でも後期試験でも共通テストの配点が高いです。実技試験においては自信のある方が多いため、差がつきにくいです。共通テストを8割獲得できることが、勝利の鍵を握ります。今回は、筑波大体育専門学群の先輩方が書いてくれた「合格体験記」を参考に、オススメの勉強方法を抜粋します。
共通テストは前期試験で7科目必要になります。学力試験は1次試験のセンター試験のみなので、センターのみの対策をすればいいです。
実技試験に自信のない人は特にセンター試験は重要になってきます。
今回は、筑波大生体育専門学群の先輩方が書いてくれた「合格体験記」を参考に、オススメの勉強方法を抜粋します。
共通テストの演習を積み続ける(10年分)
苦手科目を克服し、60点以上は獲得する事。そして得意科目は、満点近くを確実に取り切れるように対策をする必要があります。その上で、量をこなすことは重要です。まずはセンター試験過去10年分を、解き切りましょう。その上で「苦手科目」「得意科目」を明らかにしましょう。
苦手科目は、間違った問題を中心に何度も解きなおし、1つの問題集を完璧にすることが効率的な勉強法だと思います。得意科目は満点が取れるように、ケアレスミスを無くし時間内に確実に解ききれるように練習しましょう。
苦手科目は、間違えた問題専用ノートを作成
体育専門学群は得意科目も苦手科目も人それぞれです。国数英以外は基本的に苦手は科目は避けて選択できます。また、数学はⅠやⅠ・Aだけで受験できるので、文系の人でも問題ありません。一方で、2次試験は学力試験がないので、実技に自信のない人は特にセンター試験で点数を稼いでおく必要があります。苦手科目でも高得点をとっておく必要があるということです。
そこで
・苦手科目の間違えた問題専用のまとめノートを準備
・1つの問題集を完璧にこなす
これを行う体育専門学群の先輩方は多いようです。
以下、先輩方のオススメ勉強方法を抜粋します。
体育専門学群2017年入学_H.R
10月後半くらいまではとにかく教科書や参考書を読んで知識をインプットした。国数英はこの時期から過去問を解きはじめた。11月くらいからはひたすら過去問を解いては復習をする、のくり返し。特に理科社会は問われる知識は限られているのでどの角度から聞かれても答えられるよう意識していた。センター試験しか受けなかったからこそできた勉強法かもしれません。
体育専門学群20⒄年入学_K.M
苦手な科目は、基礎をしっかり固めるため、同じ参考書を繰り返し解いたり、1日の中で割く時間を長くしたりした。暗記科目は、書いて覚えるタイプだったので、自分なりにノートにまとめた。また、隙間時間をうまく利用してこつこつ積み重ねた。得意科目は比較的早い段階で過去問を解いたり、時間を計って時間内で確実に解けるように取り組んだ。
前期入試の勉強法
体育専門学群の先輩たちが大事にしていたのは、
最も重要となってくるのは、実技検査種目の選択です。
つまり選択の仕方が重要な鍵を握ります。実技検査種目は以下の通りです。
・体操
・器械運動
・ダンス
・陸上競技
・水泳
・野外運動
・ハンドボール
・バレーボール
・バスケットボール
・サッカー
・ラグビー
・野球
・ソフトボール
・テニス
・卓球
・バドミントン
・柔道
・剣道
・弓道
継続して運動し続ける
高校で所属していた部活動やクラブチームを実技①に選択する人が多いため、他の人の引退時期には引退せずに、練習に参加し続ける人が多いです。1次試験が近づいてくると実技試験対策は少なくなりますが、勉強の息抜きに運動するという先輩が多いです。
実技②に関しては、高校の体育の先生に個別指導をいただいたり、部活動に参加させてもらったりして対策する人が多いです。運動することがリフレッシュになるという先輩も多く、種目の練習以外にも体力維持のために身体を動かし続けることは大事です。
体育進学センターの模擬試験を受ける
体育進学センターは体育系の大学対策の塾です。入塾する人もいますが、模擬試験のみを受ける人もいます。試験の流れや雰囲気を体感できる貴重な機会なので、参加して損はありません。
以下、先輩方のオススメ勉強方法を抜粋します。
体育専門学群2017年入学_T.D
私は主専門はテニス、副専門はバドミントンと決めていたので、センター試験後は学校の体育館で同じスポーツ専門系の受験者と一緒にいろんなスポーツをしていた。テニスに関しては後輩の部活に参加し、通っていたクラブにも参加してがっつり現役以上に練習した。バドミントンは知り合いの後輩にお願いしてバド部の部活動に参加させていただいたり、その後輩に個人的に練習をお願いしたりと、できるだけ本物のバドミントンに近づけるように練習した。
体育専門学群2017年入学_T.M
実技試験の練習は、主専の対策は部活の練習に毎日参加させてもらって、体力と技術が落ちないようにしました。副専の種目を決める際に、自分で練習しやすいことと、どのくらい点数がとれたか自分である程度分かる種目がいいと思い、先輩に試験内容を聞いたりしました。経験がある種目が複数あればあまり悩まずに副専の種目を決められると思いますが、そうでない場合は、高校などの授業でやってみて得意だったなどの理由ではなく、自分にとって上達しやすかったり、点が取れやすい種目を考えて決めるのが大事だと思います。
取得資格や就職
体育専門学群に入学すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
取得可能な資格
取得できる資格は、以下の通りです。体育専門学群に入学すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
取得できる資格は、以下の通りです。
■ 中学校一種免許状(保健体育科)
■ 高等学校一種免許状(保健体育科)
もちろん、上記の資格取得には、体育専門学群で行われている”特定の授業”を履修し、単位を取得する必要があります。「どの授業を取るべきか」については、入学後に体育専門学群の学生支援室に相談してみるとよいでしょう。
(参考URL) 体育専門学群HP
http://spehss.taiiku.tsukuba.ac.jp/
体育専門学群では、半分以上の人が教員免許をとります。教職科目は他の学群に比べてとりやすく設定されていて、一定の数は卒業単位にも加算できるので一応とっておく人は多くいます。教員になる人は10-16%程度です。他大学(教育大学除く)に比べると、体育先生になりやすいカリキュラム設計です。教育業界からスポーツの側面を学ぶことも可能です。
在校生の進学先
2022年時点では以下の通りです。
大学院進学:約3割
国・地方公共団体・民間企業への就職:約6割
三苫薫選手でお馴染みの、川崎フロンターレ、そして西武ライオンズなどのスポーツチームへの入団はもちろん。また日系大手企業への就職も多く見られます。
となっています。多種多様な就職先に行っているようです。
最後に
みなさん、いかがでしたでしょうか。筑波大学受験専門オンライン家庭教師「ツクガク」では、全25学類161人の筑波大学の先輩に「合格体験記」を書いてもらっています。
今回は、”体育専門学群”の入試情報・合格体験記をまとめました!!先輩方、1人1人の合格体験記も是非ご覧下さい。
今回の記事では紹介していないような、
・苦手科目の克服方法/得意科目の伸ばし方
・受験期のモチベーションの上げ方
・受験日当日の過ごし方
・筑波大学の受験会場までのアクセスなど細かく記載しています。
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