筑波大学を志望している高校生の中には、「筑波大学ではどんな情報の授業があるの?」「プログラミング未経験でもついていける?」「情報系の活動はAC入試や学校推薦型選抜で評価される?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
特に近年は、情報Ⅰが共通テストに加わったこともあり、プログラミングやWeb制作、ロボット制作などに関心を持つ高校生が増えています。
そこで今回は、筑波大学の工学システム学類に在籍する学生へのインタビューをもとに、筑波大学で学べる情報・プログラミング系の授業や、高校生のうちにどのような準備をしておくとよいのかを紹介します。
また、AC入試や学校推薦型選抜を考えている人に向けて、「資格や実績をどう考えるべきか」「高校時代の活動をどのようにアピールすればよいか」についても解説します。
目次
筑波大学にはどんな情報の授業がある?
筑波大学では、学群・学類によって情報やプログラミングとの関わり方は大きく異なります。
今回インタビューした学生が所属する工学システム学類では、プログラミングや情報系の内容に触れる機会が多くあります。
実際に、筑波大学工学システム学類の公式FAQでは、2年生以降にプログラミングの実習系授業があり、2年次春学期には全員が「プログラミング序論A・B」でC言語の基礎を学ぶと説明されています。
また、知的・機能工学システム主専攻では、より発展的なC言語のプログラミングや、C#を用いたオブジェクト指向プログラミングに関する科目も用意されています。
参考:筑波大学 工学システム学類「FAQ よくある質問と回答」
つまり、工学システム学類では、単に「情報を少し学ぶ」というよりも、工学的な問題解決の手段としてプログラミングを扱う機会があると考えるとよいでしょう。
インタビューでは、工学システム学類では情報系の授業がメインの一つになっており、5種類ほどの言語に触れる機会があるという話が出ていました。
例えば、Unityを使って3Dゲームを作ったり、C言語を使って指示された処理を行うプログラミングに取り組んだりするそうです。
「大学の情報の授業」と聞くと、パソコンの基本操作やタイピングをイメージする人もいるかもしれません。しかし、筑波大学の工学系の学類では、実際に手を動かしてコードを書き、課題を解決する実践的な学びが中心になります。
そのため、プログラミングに興味がある人にとっては、とても刺激のある環境だと言えるでしょう。
工学システム学類ではC言語やUnityにも触れる
工学システム学類のプログラミングで特に重要になるのが、C言語です。
C言語は、プログラミング言語の中でも基礎的かつ厳密な理解が求められる言語です。変数、条件分岐、繰り返し処理、配列、関数、ポインタなどを学ぶことで、コンピュータがどのように処理を行っているのかを深く理解できます。
さらに、工学システム学類のシラバスにも「プログラミング序論C」や「数値計算法」など、プログラミングや数値計算に関わる科目が掲載されています。
参考:筑波大学 工学システム学類「第2学年 シラバス科目一覧」
また、インタビューではUnityについても触れられていました。
Unityはゲーム制作や3Dシミュレーションなどに使われる開発環境です。高校生にとっても比較的始めやすく、実際に画面上でキャラクターや物体を動かせるため、プログラミングの成果が見えやすいという特徴があります。
例えば、Unityを使えば、簡単な3Dゲームや物理シミュレーション、ロボットの動作イメージなどを作ることができます。
このように、筑波大学の工学システム学類では、理論だけでなく、実際に手を動かしながら学ぶ情報・プログラミングの授業がある点が魅力です。

Webサイト制作は何時間くらい勉強すればできる?
次に、高校生からよく出る質問として、「Webサイトを作れるようになるには、どれくらい勉強すればよいですか?」というものがあります。
インタビューでは、「全部をコードで一から書く必要性は少なくなっている」という話がありました。
現在は、Webサイト制作に使えるプラットフォームやツールが非常に充実しています。たとえば、WordPressやSTUDIO、Wixなどのように、パワーポイントを編集するような感覚でWebページを作れるサービスもあります。
そのため、最初からすべてのコードを完璧に書ける必要はありません。
まずは既存のプラットフォームを使いながら、「ここだけ色を変えたい」「この部分の余白を調整したい」「ボタンのデザインを変えたい」といった場面でHTMLやCSSを少しずつ使えるようになれば、十分にWebサイト制作を始めることができます。
インタビューでは、HTMLやCSSなどWebサイトに関する言語を2か月ほど学べば、基本的なWebサイト制作には取り組めるという話がありました。
つまり、毎日少しずつ触ることができれば、50〜60日程度でも「自分でWebサイトを作って公開する」という経験は十分に目指せます。
情報系の活動はAC入試・学校推薦型選抜にもつながる
筑波大学のAC入試や学校推薦型選抜を考えている人にとって、情報系の活動は大きな武器になる可能性があります。
AC入試は、一般選抜のような学力試験だけでは測れない力を評価する入試です。筑波大学の入試情報サイトでは、AC入試に関する募集要項や資料が公開されています。
また、筑波大学ではAC入試レポート集も公開されています。これは、AC入試合格者が自分の研究や活動を振り返り、入学までに何をすべきかを考えるために執筆したレポートをまとめたものです。
このことからも、AC入試では単に「何かをやった」という結果だけではなく、これまでの活動をどのように振り返り、大学での学びにどうつなげるかが重要だと分かります。
つまり、単に「プログラミングを勉強しました」というだけではなく、次のような内容まで説明できることが重要です。
なぜその活動を始めたのか。
どのような課題を見つけたのか。
どのように試行錯誤したのか。
失敗したときにどう改善したのか。
その活動を通して何を学んだのか。
例えば、Webサイト制作であれば、「地域のイベント情報が分かりにくいと感じ、自分で情報を整理するサイトを作った」「部活動のメンバー募集を効率化するために、紹介ページを作成した」「学校内の課題を解決するために、予約フォームや情報共有ページを作った」といったように、問題発見と解決の流れが見える活動にすることが大切です。
高校時代にどんな研究をしていた?
今回のインタビューでは、高校時代の活動についても聞きました。
インタビューに答えてくれた学生は、高校時代にロボコンに取り組んでおり、高校2年生のときに世界チャンピオンになったそうです。
これは非常に大きな実績ですが、重要なのは「世界チャンピオン」という結果だけではありません。
実際の面接では、「うまくいかなかったことは何ですか?」「それにどう対処しましたか?」といった質問をされたそうです。
つまり、面接では結果そのものだけでなく、その過程が見られます。
どれだけ立派な実績があっても、活動の中で何を考え、どのように改善し、どのように成長したのかを説明できなければ、評価にはつながりにくいでしょう。
逆に、全国大会優勝や世界大会出場のような実績がなくても、自分で課題を見つけ、継続的に取り組み、改善を重ねてきた経験があれば、それは十分にアピール材料になります。
筑波大学のAC入試レポート集には、実際に合格した人の活動や振り返りが掲載されています。出願を考えている人は、自分の活動と比較するためにも、一度読んでおくとよいでしょう。
AC入試では資格の良し悪しはどう見られる?
AC入試や推薦入試を考えるとき、多くの高校生が気にするのが資格です。
「英検は取った方がいいですか?」「情報系の資格は必要ですか?」「資格がないと不利ですか?」といった質問は非常によくあります。
インタビューでは、AC入試について「通常の試験では評価できない軸で成果を見たい入試」という話がありました。
そのため、資格そのものの良し悪しだけで評価が決まるわけではありません。
特に英検は多くの受験生がチャレンジしやすい資格です。もちろん英検を取得すること自体は良いことですが、それだけで他の受験生と大きく差別化するのは難しい場合もあります。
AC入試で大切なのは、「自分ならではの活動」と「その活動の中で発揮された問題発見・解決能力」です。
例えば、情報系であれば、情報処理系の資格を取る、プログラミングコンテストに出る、Webサイトを作る、アプリを作る、ロボット制作に取り組むといった活動があります。
しかし、どの活動であっても、単に「やりました」「資格を取りました」で終わらせるのではなく、その活動を通して何を解決し、何を学んだのかを言語化する必要があります。
AC入試を考えるなら公式レポートを必ず読もう
筑波大学のAC入試を考えている人は、大学公式サイトに掲載されているAC入試レポート集を必ず確認しましょう。
AC入試レポート集には、実際に合格した人が、どのような活動をしてきたのか、合格後にどのようなことを考えたのかが掲載されています。
これは、単なる合格体験記ではありません。
「筑波大学がどのような活動を評価しているのか」「合格者はどのくらい深く自分の活動を振り返っているのか」「自己推薦書や面接でどのような視点が必要なのか」を知るための重要な資料です。
特に、情報系の活動でAC入試を目指す場合は、自分の制作物や研究内容が「ただ作っただけ」になっていないかを確認する必要があります。
筑波大学が重視するのは、完成度の高い作品だけではありません。
むしろ、「なぜ作ったのか」「誰のどんな課題を解決しようとしたのか」「どのような工夫をしたのか」「失敗から何を学んだのか」「大学でその経験をどう発展させたいのか」というストーリーが重要になります。

まとめ:筑波大学の情報系授業は、実践的に学びたい人に向いている
筑波大学の工学システム学類では、C言語をはじめとしたプログラミングに触れる授業があり、工学的な問題解決の手段として情報を学ぶことができます。
また、Unityを使った3Dゲーム制作のように、実際に手を動かしながら学ぶ機会もあります。
高校生のうちから情報系の活動に取り組みたい人は、まずHTML・CSSを使ったWebサイト制作や、身近な課題を解決する簡単なツール作成から始めてみるとよいでしょう。
50〜60日ほどでも、毎日手を動かせば、自分なりの成果物を作ることは十分に可能です。
ただし、AC入試や学校推薦型選抜で活かすためには、「作った」という結果だけでなく、「なぜ作ったのか」「どのように改善したのか」「その経験を大学でどう発展させたいのか」まで説明できることが重要です。
筑波大学を目指す人は、早い段階から自分の興味を行動に移し、活動の記録を残しておきましょう。
そして、AC入試や推薦入試を考えている場合は、筑波大学公式のAC入試レポート集を読み、自分の活動をどのように深めていくべきかを考えることが大切です。
この記事で参考にした情報源
筑波大学 工学システム学類「FAQ よくある質問と回答」
https://www.esys.tsukuba.ac.jp/campus-life/faq
筑波大学 工学システム学類「第2学年 シラバス科目一覧」
https://www.esys.tsukuba.ac.jp/subjects/syllabus/syllabus-2
筑波大学入試情報サイト「AC入試レポート集」
https://ac.tsukuba.ac.jp/examination/report/
筑波大学入試情報サイト「入試日程と募集要項」
https://ac.tsukuba.ac.jp/apply/application-guidelines/
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