こんにちは!ツクガク運営事務局です!今回は筑波大学の社会出題傾向と対策についてまとめました。
・筑波大学の社会の試験の概要がわからない!いまからできる対策って?
・マーク式の問題は解けるけど、論述となると歯が立たない!どんな学習が必要?
・受験科目として社会を選んでいいのか不安!先輩方はどうやって決めたの?
受験生のみなさん、このような悩みや疑問をお持ちではないですか?
募集要項を読んでもなかなか入試の実態を把握できなかったり、周りに受験情報を教えてくれるような筑波大生の知り合いもいなかったり、きっと入試への不安でいっぱいなのではないかと思います。筆者は現役筑波大生ですが、地方の非進学校から筑波大を受験したので、高校時代は情報を得られずに困り果てていました。そんな私がみなさんの不安を払拭できるよう、筑波大学入試社会の情報をまとめたものがこちらの記事となっています!
論述問題の対策方法や、学類ごとの点数配分など、筑波大受験生がいま知りたい情報を徹底解説しています。また、最後には現役筑波大生による説明会や無料進路相談についても紹介するので、筑波大を目指す受験生はぜひ参考にしてください。
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目次
筑波大学入試 社会の概要
筑波大学の前期入試社会の難易度は標準レベルです。選択問題やマークシート方式の出題はなく、全て記述形式で回答します。世界史・日本史・地理・倫理の四科目があり、受験する学類によって選択できる科目や試験内容は異なります。
総合選抜(文系)、人文・文化学群(人文学類・比較文化学類)、人間学群(教育学類・心理学類・障害科学類)では、世界史・日本史・地理・倫理の四科目から選択し、120分間で400字の論述問題が4つ出題されます。
社会・国際学群(社会学類・国際総合学類)では、世界史、日本史、地理の三科目から選択し、120分間で400字の論述問題が4つ出題されます。生命環境学群(生物資源学類・地球学類)では、地理のみが選択でき、120分間で300字の論述問題が3つ出題され、この時間内で理科1科目と一緒に解答する必要があります。
しかし、倫理で大問4つから2つを選択して600字〜800字で答えさせたり、生命環境学群の地理で200字の論述が出題されたり、傾向が変化した年もありました。世界史や日本史では傾向の変化は少ないですが、今後も同様であるとは限りません。過去問演習を積み重ね、さまざまな形式に対応する力を養っておきましょう。
ここで筑波大学入試社会の特徴を以下の表にまとめました!
筑波大学入試社会の特徴まとめ
Question | Answer |
試験時間は? | 120分 |
学類による違いはある? | 社会学類・国際総合学類は日本史・世界史・地理から選択
生物資源学類・地球学類は地理のみ選択可 |
問題数は? | ◇総合選抜(文系)、社会・国際学群(社会学類・国際総合学類)、人文・文化学群(人文学類・比較文化学類)、人間学群(教育学類・心理学類・障害科学類)
大問4題 400字の論述問題4つに解答。 ◇生命環境学群(生物資源学類・地球学類) 大問3題 300字の論述問題3つと、理科1科目に解答。 ※傾向が変化した年も。 |
どの科目も、教科書レベルの用語をしっかり理解して論述という形でアウトプットできる力が求められます。また、筑波大学入試社会での一番のハードルは120分という制限時間で解ききることです。記述量に対して制限時間が短いため、はじめて過去問に触れたときには時間が足らなくて悩んだという受験生が多いのではないでしょうか。(私もその一人でした!)
自信を持って本番の試験に臨むにはどのような対策が効果的なのか、現役合格者の勉強法も紹介しますので、ぜひ記事の最後までチェックしてくださいね。
筑波大学の学類ごとの配点
前期入試の2次試験における配点合計のうち社会が占める割合を紹介します。
学群 | 学類 | 英語の配点 |
人文・文化学群 | 人文学類
比較文化学類 |
600/1800点
400/1200点 |
社会・国際学群 | 社会学類
国際総合学類 |
400/800点
400/800点 |
人間学群 | 教育学類
心理学類 障害科学類 |
250/500点
250/500点 250/500点 |
生命環境学群 | 生物資源学類
地球学類 |
150/900点
200/1100点 |
総合学域群 | 文系 | 500/1500点 |
前期入試が行われるどの学類でも、6割〜8割を得点することで合格最低点をクリアできますので、これを目指して対策をし、筑波大学の合格を勝ち取りましょう!
社会を受験科目にするか悩んでいる・・・
社会・国際学群、人間学群、生命環境学群を受験予定の方は選択科目で迷われているかもしれません。筆者は人間学群を世界史で受験しました。私にとっては、選択科目のうち、2月まで勉強を続けられそうな教科は世界史でした。2月末まで取り組むことを念頭に置き、科目選択してもよいかもしれません。
この記事では、社会受験に役立つ情報を提供していますので、この先の内容も科目選択の参考にしてみてくださいね。
2024年度受験生必見!筑波大学入試社会の最新傾向と対策
ここでは筑波大学入試社会の最新の出題テーマや傾向、その対策を紹介していきます。筆者自身は世界史受験で合格しております。ただし、ほかの選択科目についても合格者の体験に基づき記事を作成していますので、2024年入試を考えている受験生の皆さんにとって必ず役に立つはずです!
前提として、どの選択科目でも、用語レベルは標準的で、教科書レベルの用語を暗記することで十分に対策可能です。しかしながら、単なる暗記に留まらず、その言葉が何を指し示し、ほかの用語とどのような関連があるのかを理解しておくことが、論述問題に対応できる応用力の基礎となります。
また、提示されたキーワードを使用して論述する問題では、解答のうち提示キーワードを使った部分に下線を引くよう指示があることがほとんどです。忘れずに下線を引いてくださいね。
世界史
4つ〜5つのキーワードと短い問題文が提示され、これらをすべて使って400字以内で論述する問題に4つ解答します。問題文が短いので、キーワードをヒントにしながらも、自力でイチから解答を組み立てる力が重要となってきます。そのため、歴史の流れや用語の意味が確実に頭に入っていなければ太刀打ちできません。用語レベルが標準的なぶん、空間や時間を越えた通史理解を深めておきましょう。
時代別に傾向を見ると、他大学ではあまり出題されないような古代ローマや古代ギリシア世界なども多く出題されています。近現代だけでなく、幅広い年代についての深い理解が必要となります。地域別では、アジアとヨーロッパからの出題が目立ちます。
また、政治史の出題割合が高いですが、文化史の知識を問う場合もありますので、苦手な分野を作らないように勉強しましょう。
図表や史料を見て考えるような問題は出題されていません。短い問題文から問われている内容を確実に把握し、キーワードをうまく繋げ、歴史のストーリーを作る力を身につけていきましょう。
日本史
4つのキーワードと短い問題文が提示され、これらをすべて使って400字以内で論述する問題3つ、加えて史料を読み解いて400字以内で論述するという問題1つに解答します。
問題文が短いので、キーワードをヒントにしながらも、自力でイチから解答を組み立てる力が重要となってきます。
史料問題で取り上げられているのは、教科書や資料集にも掲載されているような有名なものが多いです。そして、史料の内容説明も論述に含めるように指示がありますので、史料を読み解く力も求められます。普段から教科書や資料集の本文だけでなく、史料にも目を通し、その歴史的意義についても抑えておきましょう。
テーマは、原始古代・中世・近世・近現代の4区分からひとつずつ出題されています。また、政治史から文化史までさまざまな分野が問われるため、特定の時代や分野に苦手を作らないように勉強しましょう。なかでも、筑波大学で現在研究している先生方の専門分野に関連した、古代律令関係・近代思想関係のトピックは頻出です。
地理
生命環境学群とそのほかの学類では異なる問題が出題されます。基本的には、生命環境学群では300字以内の論述3つに、そのほかの学類では400字以内の論述4つに解答します。
地図や表などの史料が提示されて答える問題と、5つほどのキーワードと短い問題文が提示され、これらをすべて使って論述する問題が組み合わせて出題されます。資料問題のみ出題された年もありました。最新の資料集やデータ集、地図帳に目を通し、資料を読み解く力を養っておきましょう。初めて見る地図やデータからも地域の状況を把握できるようになることが大切です。
テーマは、産業・地理条件・民族・資源など、地誌も系統地理も多岐にわたって出題されています。また、地形と産業のかかわりなど、テーマ複合的な理解も必要です。各テーマを関連付け、地域特有の地形や産業、文化などのイメージを持つようにしましょう。地理で学んだ知識を総動員し、資料やキーワードをヒントにしながら、論述というストーリーを作る力が問われてきます。
倫理
基本的には400字以内の論述4つに解答します。出題の形式は、資料が提示されたり、キーワードを使用するよう指示があったり、短い問題文から自由に論じるように求められたり、多岐にわたっています。特に、予想しにくいような組み合わせで2つの思想を比較させる問題や、身近なことがらについて自由に思想家を取り上げて論じさせる問題が頻出です。
思想を教科書的に正しく説明することはスタートラインでしかなく、倫理で習った思想と自分自身や社会の具体的な事象を結び付け、実感を伴った論述をしましょう。よく理解していない思想の内容を暗記して、それを論述という形でアウトプットすることは合格への近道とは言えません。それぞれの思想について考え抜き、自分のなかに落とし込んだ実感を大切に、理解できていることを400字以内で伝えられることが重要です。
テーマは、東洋思想・西洋思想・日本思想から満遍なく出題されています。それぞれの思想の共通点や相違点、現代社会とのつながりを意識して思考を訓練してみてください。なお、最新の過去問である2023年度では、大問4つから2つを選択して、600字から800字以内で論述する問題が出されたことに注意してください。以前までの400字以内の論述4つに戻るかどうかは分かりません。しかし、形式が変化しても対策を大きく変更させる必要はないでしょう。
筑波大学社会は時間との戦い
筑波大学の社会の解答時間は120分ですので、4本の論述に取り組むには平均25分で大問ひとつに取り組み、各問に5分ずつの見直し時間があてられるとよいでしょう。
最初は、そもそも400字も書けないし、書けたとしても制限時間をオーバーしてしまうことが多いと思います。しかし、筆者は、共通テストを終えてから過去問演習を繰り返していくうちに、いつのまにか時間内に400字の論述が可能になっていました。
社会受験の選択にはさまざまな背景があるかと思います。必須である学類を受験される方も、ほかの教科が苦手だから選択した方も、社会が好きだから選択された方もいるでしょう。いずれにせよ、社会で受験すると決まったからには諦めずに取り組んでください。必ず、余裕を持って1600字を120分で解ききることができるようになるはずです。
とはいえ、筆者は本番の試験で一問20分で解き、かなり時間が余ったという印象があります。焦っていたあまりに字が汚くなったことを少し後悔していますので、しっかりと対策をされた受験生の皆さんは、想像するよりも落ち着いて取り組んでも大丈夫だと思います。
生命環境学群の地理は、理科一科目と併せて120分間で解答する必要があります。そのため、理科をどのくらいのスピードで解くことができるかによって、地理に使用できる時間が変わってきます。過去問演習の際は必ず地理と理科を一緒に解き、自分に合った時間配分のバランスを発見するようにしましょう。標準的には、それぞれ60分ずつ割り当てます。そして地理では、平均15分で大問ひとつに取り組み、各問に5分ずつの見直し時間があてられるとよいでしょう。
現役合格者も使っていたおすすめ参考書
筑波大学入試社会対策におすすめの参考書には、以下が挙げられます。
ただし、筑波大学に社会受験で合格した先輩方の多くは、教科書と資料集をとにかく読みこんだあと、過去問を解くことで力をつけています。社会科の学習の基本は教科書と資料集です。そのうえで、過去問演習を積み重ねることで特徴ある筑波大学の問題への対応力を養いましょう。
世界史
「時代と流れで覚える! 世界史B用語」
共通テスト対策用の一問一答としても優秀ですが、教科書を要約したような文章のなかに問題が練りこまれているので、論述対策にもうってつけです。
分かりにくい東南アジア諸国についても、地図とともに歴史の流れを追うことができ、教科書で学んだ知識を整理できます。
また、資料や図も多く掲載されています。そのため筆者は、コンパクトな教科書と資料集として持ち歩いていました。
「みるみる論述力がつく世界史」
どのような論述であれば得点が伸び、はたまた採点すらしてもらえないような論述とはどのようなものなのか、学ぶことができます。短くて平易な問題からはじめ、筑波大学やそれ以上のレベルの問題まで、ステップアップしながら対策可能です。はじめて論述対策をする受験生におすすめです。
日本史
「時代と流れで覚える! 日本史B用語」
共通テスト対策用の一問一答としても優秀ですが、教科書を要約したような文章のなかに問題が練りこまれているので、論述対策にもうってつけです。また、史料や図も多く掲載されています。コンパクトな教科書と資料集のようなイメージで、持ち歩いて勉強することができるでしょう。
「日本史論述問題集 第2版」
教科書の記述を参照しながら論述対策をすることができます。設問に即して、教科書を読み、考えて書く、このような学習を重ね、減点されにくい解答を作り上げる練習が可能です。
地理
「納得できる地理論述」
地理論述の全体的な注意点の解説からはじまり、地理の論述問題をタイプにわけ、それぞれに適した考える道筋を示してくれます。はじめて地理論述に取り組む受験生におすすめです。これに加え、データ集や地図帳も活用してください。
倫理
教科書と資料集を中心として学習しましょう。
また、現代文で読む論説文と倫理で学んだ思想の繋がりを意識することもよい対策になるはずです。これは、社会の具体的な事象と結びつけて思想を理解する訓練となります。
その他の科目についてもおすすめの参考書は以下の記事にまとめています。
興味のある方はぜひご覧ください。
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