筑波大学を目指す受験生の中には、「どの時期に何をすればよいのか」「筑波大学に特化した対策はいつから始めるべきなのか」「実際に合格した人はどのように勉強していたのか」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
今回は、三田国際学園高等学校から筑波大学理工学群数学類に合格した先輩に、受験生活の振り返りや学習計画の立て方、実際に使ってよかった参考書、さらに入学後の筑波大学のリアルについてお話を伺いました。
数学の教員を目指しながら、バスケットボールにも本気で取り組みたいという思いを持って筑波大学を志望した今回の先輩。受験期にどのような意識で勉強を続け、どのように筑波大学合格へ近づいていったのか、筑波大学を目指す受験生にとって参考になる内容が多く詰まっています。
目次
筑波大学理工学群数学類を選んだ理由
今回の先輩が筑波大学理工学群数学類を志望した理由は、大きく2つあります。
1つ目は、将来数学の教員になりたいという目標があったことです。数学類では、数学そのものを深く学ぶことができます。高校までの数学とは異なり、大学数学ではより抽象的で本質的な内容を扱うため、数学を専門的に学びたい人にとって非常に魅力的な環境です。
また、筑波大学は教育に関する学びにも強みを持つ大学です。今回の先輩は、数学の知識を深めるだけでなく、教員として必要な教育力や指導力も高めたいと考えていました。数学を専門的に学びながら、将来の教員としての力も身につけられる点が、筑波大学数学類を志望する大きな理由になったそうです。
2つ目は、バスケットボールにも関わり続けたいという思いです。筑波大学はスポーツが非常に盛んな大学としても知られており、バスケットボールをはじめとした多くの競技で高いレベルの選手が集まっています。
今回の先輩自身も中学・高校でバスケットボールに取り組んできたため、大学でもバスケットボールに関わりたいという思いがありました。数学を深く学べることに加えて、バスケットボールでも高いレベルの環境があることが、筑波大学を志望する大きな決め手になったといいます。
つまり、今回の先輩にとって筑波大学は、「数学を専門的に学ぶ場所」であると同時に、「自分の好きなスポーツにも本気で関われる場所」でした。学問と部活動の両方に全力で取り組みたい受験生にとって、筑波大学は非常に魅力的な大学だといえるでしょう。
受験生活で最も意識していたこと
受験生活を振り返って、今回の先輩が最も意識していたことは、「どんな状態でも勉強を続けること」でした。
受験生活は、常に順調に進むわけではありません。模試の結果が良いときもあれば、思うように点数が伸びないときもあります。学校生活や部活動との両立で疲れてしまう日もありますし、どうしても勉強へのやる気が出ない日もあります。
しかし、今回の先輩はそのような日でも、「その場その場でできる全力を尽くす」ということを大切にしていました。
たとえば、春の時点では1日4時間しか勉強できなかったとしても、そのときの自分にとっての全力が4時間であれば、それを積み重ねることに意味があります。受験が近づく秋や冬になってから、「もっと早くからやっておけばよかった」と後悔することはあるかもしれません。それでも、「あのときの自分は、あのときできる全力を尽くしていた」と思える状態を作ることが大切です。
受験勉強では、「完璧な1日」を目指すよりも、「調子が悪い日でも少し進めること」が大切です。
受験勉強では、完璧な計画を立てても、予定通りに進まないことがよくあります。体調が悪い日もあれば、学校行事や部活動で時間が取れない日もあります。大切なのは、そのような状況の中で「今日はもういいや」と完全に止まってしまうのではなく、少しでも前に進むことです。
英単語を10個だけ覚える。数学の復習を1問だけ解く。物理の講義系参考書を数ページだけ読む。こうした小さな積み重ねが、長い受験生活の中では大きな差になります。
今回の話からもわかるように、合格する受験生は、常に完璧な状態で勉強しているわけではありません。むしろ、気持ちが乗らない日や結果が出ない時期にも、できることを続けられるかどうかが合否を分けるのです。
春は基礎固め、夏に過去問へ挑戦
今回の先輩の学習計画で特徴的だったのは、春の段階では基礎固めに集中し、夏頃に一度筑波大学の過去問へ挑戦したことです。
春の時期は、受験勉強を本格的に始める時期です。この時期からいきなり難しい問題ばかりに取り組むのではなく、まずは各科目の基礎をしっかり固めることが大切です。
数学であれば、典型問題の解法を身につけること。物理であれば、公式を丸暗記するのではなく、現象や考え方を理解すること。英語であれば、単語・文法・英文解釈の基礎を固めることが重要になります。
今回の先輩も、春の段階ではかなり基礎の部分を集中して学習していたそうです。
そのうえで、夏頃に一度筑波大学の過去問に挑戦しました。ここで大切なのは、「夏に過去問で高得点を取ること」が目的ではないという点です。夏の過去問演習の目的は、現在の自分と筑波大学の入試本番との距離を知ることです。
実際に過去問を解いてみることで、今の自分に足りない力が明確になります。
数学であれば、標準問題は解けるが記述の完成度が低いのか、そもそも問題の方針が立たないのか。物理であれば、基本的な公式は知っているが、入試問題の中で使いこなせないのか。英語であれば、文章は読めるが記述問題で点数を取り切れないのか。
こうした課題は、過去問を解いて初めて具体的に見えてきます。
今回の先輩は、夏に過去問へ挑戦したことで、筑波大学合格までの距離を把握し、そこから逆算して計画を立てることができました。その結果、他の受験生よりも早い段階で筑波大学に特化した対策を始められたと感じているそうです。
筑波大学を目指す受験生にとって、これは非常に参考になるポイントです。
過去問は、直前期だけに解くものではありません。もちろん、秋以降や直前期に本格的な過去問演習を行うことは重要です。しかし、夏の段階で一度過去問に触れておくことで、今後の勉強方針が大きく変わります。
「何を優先して勉強すべきか」が明確になるため、無駄な勉強を減らし、合格に直結する学習に時間を使えるようになります。
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苦手だった物理を合格の武器に変えた参考書
今回の先輩が受験期に使ってよかった参考書として挙げていたのが、物理の講義系参考書です。動画内では「漆原晃の面白いほどわかるシリーズ」が紹介されていました。
今回の先輩は、もともと物理に苦手意識がありました。春に一度しっかり取り組んだつもりでも、なかなか成績が伸びず、夏頃にもう一度やり直すことになったそうです。
そのときに役立ったのが、物理の基礎をわかりやすく解説している講義系の参考書でした。特に、現象のイメージや公式の意味を理解するうえで非常に役立ったといいます。
物理は、単に公式を覚えるだけでは得点につながりにくい科目です。なぜその公式を使うのか、どの向きに力が働いているのか、保存則をどの場面で使えばよいのかといった、根本的な理解が必要になります。
そのため、問題集をただ解き進めるだけでは、苦手意識が残ってしまうことがあります。特に、物理が苦手な受験生の場合、最初から難しい問題集に取り組むよりも、講義系参考書で考え方を整理することが効果的です。
今回の先輩も、物理の基礎をもう一度固め直したことで、最終的には物理が合格を支えてくれた科目になったと話していました。開示結果を見ても、物理が自分を合格に近づけてくれた科目だったと感じているそうです。
苦手科目は、正しい順番で学び直せば、合格を支える得点源に変えられる可能性があります。
この話からわかるのは、苦手科目でも正しい方法で立て直せば、合格の武器になるということです。
受験生の中には、「この科目は苦手だから仕方ない」と諦めてしまう人もいます。しかし、苦手科目こそ、基礎に戻って丁寧に学び直すことで大きく伸びる可能性があります。
特に筑波大学の理系学類を目指す場合、数学や理科で安定して得点する力は非常に重要です。苦手科目を放置するのではなく、夏までに基礎を固め直し、秋以降に入試レベルへ引き上げていくことが大切です。
筑波大学に入学して感じたキャンパスの広さ
インタビューでは、入学後の筑波大学のリアルについても話を伺いました。
筑波大学といえば、キャンパスの広さがよく話題になります。実際に入学してみて、今回の先輩も想像以上に広いと感じたそうです。
オープンキャンパスや下見で筑波大学に行ったことはあったものの、実際に授業が始まると、教室の場所がわからず苦戦することもあったといいます。授業ごとに教室が変わるため、最初の週は移動や教室探しに慣れるだけでも大変だったそうです。
筑波大学では、キャンパス内の移動に自転車を使う学生が多くいます。今回の先輩も自転車で移動しており、雨の日の移動についても話してくれました。
小雨程度であれば、パーカーをかぶって自転車で移動することもあるそうです。一方で、雨が強い日や距離が近い場合には、カッパを使ったり、歩いて移動したりすることを考えているとのことでした。
筑波大学に進学する受験生は、入学後の生活をイメージするうえで、キャンパス内移動のことも知っておくとよいでしょう。特に、一人暮らしをする場合は、住む場所と授業でよく使うエリアとの距離も重要になります。実感したい人はオープンキャンパスもあるので、ぜひ見に行ってみてください。筑波大学のオープンキャンパス2026の情報はこちら
筑波大学は広いからこそ、学べる環境や施設が充実しています。一方で、最初は移動に慣れるまで少し時間がかかることもあります。入学後は、早めにキャンパス内の位置関係を把握し、自転車や雨具を準備しておくと安心です。
筑波大学で感じたスケールの大きさ
今回の先輩が筑波大学に入学して面白いと感じたことの1つが、大学全体のスケールの大きさです。
まず、キャンパスが想像以上に広いこと。そして、授業や部活動の中で、全国レベルの学生や有名な選手と同じ環境にいることに驚いたそうです。
たとえば、英語の授業で有名な学生と同じクラスになることがあったと話していました。また、スポーツの場面では、オリンピック選手や、テレビで見たことのあるような全国トップレベルの選手が同じチームや同じ環境で活動していることもあります。
筑波大学は、学問だけでなくスポーツや芸術、研究など、さまざまな分野で高いレベルの学生が集まる大学です。そのため、自分とは異なる分野で活躍している学生と出会える機会が多くあります。
これは、筑波大学ならではの魅力の1つです。
大学生活では、自分の専門分野を深めることはもちろん大切です。しかし、それだけでなく、他分野で本気で努力している人と出会うことで、自分自身の視野も広がります。
数学を学びながら、トップレベルのアスリートと同じキャンパスで過ごす。教育を学びながら、研究やスポーツで全国的に活躍する学生と関わる。こうした環境は、筑波大学ならではの大きな魅力だといえるでしょう。

ツクガクを利用してよかった点
最後に、今回の先輩にツクガクを利用してよかった点についても伺いました。
特に良かった点として挙げていたのが、オンライン個別指導だからこその柔軟さです。
今回の先輩は、自宅で勉強するよりも自習室で勉強する方が集中しやすいタイプだったそうです。しかし、自習室には開いている時間が決まっています。そのため、自習室が使えない時間帯に勉強するために、ツクガクの授業を入れることができた点が良かったと話していました。
オンライン個別指導では、講師との予定が合えば、比較的柔軟に授業時間を設定できます。部活動や学校行事で忙しい受験生にとって、この柔軟さは大きなメリットです。
また、筑波大学の二次試験を意識した模試が開催されていた点も良かったと話していました。
筑波大学は、いわゆる特化模試が他の難関大学ほど多く実施されているわけではありません。そのため、自分が筑波大学の入試形式でどれくらい戦えるのかを確認する機会が限られています。
ツクガクでは、筑波大学の入試傾向に合わせた対策や模試を通して、筑波大学に特化した演習を行うことができます。今回の先輩にとっても、筑波大学の二次試験を意識した対策ができたことは、大きなメリットだったそうです。
筑波大学を目指すうえでは、一般的な受験勉強だけでなく、筑波大学の出題傾向に合わせた対策が必要です。特に二次試験では、記述力や思考力が問われるため、ただ問題を解くだけでなく、答案の作り方や部分点の取り方まで意識する必要があります。
その意味で、筑波大学に特化した指導を受けられる環境は、受験生にとって心強いサポートになるでしょう。
筑波大学合格に向けて大切なこと
今回の先輩の受験生活を振り返ると、筑波大学合格に向けて大切なポイントがいくつか見えてきます。
どんな状況でも勉強を止めない
まず、どんな状況でも勉強を止めないことです。模試の結果が悪かったり、やる気が出なかったりする日があっても、その日にできることを積み重ねることが重要です。完璧を求めすぎるのではなく、「今日できる全力」を尽くす姿勢が、長い受験生活を支えてくれます。
春は基礎、夏に過去問で現在地を知る
次に、春は基礎を固め、夏に一度過去問へ挑戦することです。過去問は、直前期だけに使うものではありません。夏に一度解いてみることで、筑波大学との距離を知り、秋以降の学習計画を具体化できます。
苦手科目を放置しない
また、苦手科目を放置しないことも大切です。今回の先輩は物理に苦手意識がありましたが、講義系参考書を使って基礎から立て直したことで、最終的には合格を支える科目に変えることができました。
筑波大学に特化した対策を早めに始める
そして、筑波大学に特化した対策を早めに始めることも重要です。筑波大学の入試では、標準的な学力に加えて、記述力や答案作成力が問われます。過去問演習や筑波大学向けの模試を通して、自分の答案を客観的に見直すことが合格への近道になります。
まとめ
今回は、筑波大学理工学群数学類に合格した先輩に、受験生活の振り返りや学習計画、使ってよかった参考書、筑波大学入学後のリアルについて伺いました。
今回の話からは、筑波大学合格のためには、特別な才能よりも、日々の積み重ねと早めの戦略が大切であることがわかります。
春は基礎を固め、夏に過去問へ挑戦して現在地を知る。そして、秋以降は筑波大学の入試に合わせて、記述力や応用力を高めていく。この流れを早い段階で作ることができれば、筑波大学合格に大きく近づくことができます。
また、筑波大学は学問だけでなく、スポーツや研究などさまざまな分野で高いレベルの学生が集まる大学です。入学後には、想像以上に広いキャンパスや、全国レベルで活躍する学生たちとの出会いなど、筑波大学ならではの魅力を感じる場面が多くあります。
筑波大学を目指している受験生は、今回の先輩の話を参考にしながら、自分の学習計画を見直してみてください。
「今の自分と筑波大学の距離」を知り、その距離を埋めるために何をすべきかを考えることが、合格への第一歩です。
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