筑波大学を目指す受験生の中には、「筑波大の英語はどのくらい難しいのか」「共通テスト対策だけで足りるのか」「英作文はいつから対策すればよいのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
筑波大学の英語は、単語や文法のレベルだけを見ると、極端に難しい大学というわけではありません。しかし、実際の入試では、本文内容を正確に読み取り、日本語で説明する力や、テーマに対して自分の意見を英語で正確に書く力が求められます。
つまり、筑波大学の英語では「なんとなく読める」だけでは不十分です。本文の論理を理解し、設問の指示に合わせて答案を作る力が必要になります。
この記事では、筑波大学の二次試験英語の出題形式、難易度、長文読解・並び替え・英作文の対策法について詳しく解説します。筑波大学を第一志望にしている受験生は、ぜひ今後の学習計画に役立ててください。
目次
筑波大学の二次試験英語は多くの学類で必要になる
筑波大学では、学群・学類によって入試科目は異なりますが、前期日程の個別学力検査において英語が課される学類は多くあります。また、一般選抜だけでなく、推薦入試や総合型選抜においても、英語力が評価に関わるケースがあります。事前に入試形態別の筑波大学の募集要綱をチェックしましょう。
そのため、筑波大学を受験する場合、英語を「共通テストだけの科目」と考えるのは危険です。二次試験で英語を使う学類を志望している場合はもちろん、推薦入試や総合型選抜を検討している受験生も、英語の読解力・記述力・表現力を早い段階から鍛えておく必要があります。
特に筑波大学は、学類ごとに求められる学力や配点が異なります。したがって、まずは自分の志望学類で英語がどのように使われるのかを、最新の募集要項で確認しておきましょう。
筑波大学の前期英語は大きく4つの構成
筑波大学の前期日程における英語は、問題番号としては大問3までで構成されることが多いですが、実質的には以下の4つの要素に分けて対策する必要があります。
筑波大学英語の主な構成
・英語長文読解 2題
・英文の並び替え問題 1題
・英作文 1題
このように、筑波大学の英語では長文読解の比重が高く、さらに最後には英作文も出題されます。したがって、単語暗記や文法問題集だけを進めていても、二次試験で高得点を取ることは難しいです。
また、制限時間は2時間あります。時間だけを見ると余裕があるように感じるかもしれませんが、記述量が多く、説明問題や英作文に時間がかかるため、実際には時間配分の練習も重要になります。
単語・文法レベルは標準〜やや高め
筑波大学の英語で使われる単語や文法事項は、極端に難解なものばかりではありません。目安としては、英検2級から準1級程度の語彙力・文法力があると、本文を読む土台が作りやすくなります。
公立高校や私立高校で難関大学を目指している受験生であれば、日々の英単語帳や文法問題集で学習している内容がそのまま土台になります。したがって、まずは学校で扱う標準的な単語・文法を確実に定着させることが大切です。
ただし、ここで注意したいのは、「単語がわかる=答案が書ける」ではないということです。筑波大学の英語では、本文の内容を正確に読み取ったうえで、設問に合わせて日本語で説明したり、根拠を本文中から拾ったりする力が問われます。
つまり、語彙力や文法力はあくまで前提です。その上で、読解力・要約力・記述力を鍛えていく必要があります。
筑波大学英語の特徴は「説明問題」の多さ
筑波大学の英語で特に意識したいのが、設問形式の特殊さです。一般的な長文問題では、内容一致問題や空所補充問題、選択式の問題が多く出題される大学もあります。
一方で、筑波大学の英語では、本文中の内容について「なぜそう言えるのか」「下線部は何を意味しているのか」「本文中のどの内容を指しているのか」といった説明問題が多く出題されます。
そのため、正誤判断だけで対応する問題演習に慣れている受験生は、筑波大学の英語で苦戦しやすいです。本文の内容を理解していても、それを答案として正確に表現できなければ得点にはつながりません。
特に、和訳や説明問題では、本文の一部をただ日本語に直すだけでは不十分な場合があります。設問が求めている内容を判断し、必要な情報を過不足なくまとめる力が必要です。
長文読解対策は春から段階的に進める
筑波大学の英語長文対策では、いきなり過去問に取り組むよりも、段階的に読解量を増やしていくことが重要です。
春の段階では、まず300語前後の標準的な英語長文を使い、英文を正確に読む練習から始めましょう。この時期に意識したいのは、速く読むことよりも、文構造を正確に取り、段落ごとの内容を理解することです。
特に、以下のような力を春から夏前にかけて身につけておくと、夏以降の過去問演習に入りやすくなります。
春〜夏前に身につけたい読解力
・主語と動詞を正確に把握する力
・関係詞や分詞構文を正確に処理する力
・段落ごとの要点をつかむ力
・筆者の主張と具体例を区別する力
・指示語が指す内容を本文中から探す力
夏以降は、筑波大学の過去問レベルに近い長文に取り組んでいきましょう。目安としては、1週間に3〜4本程度の英語長文を継続的に解けると理想的です。
ただし、量だけをこなすのではなく、解いた後の復習が非常に重要です。間違えた問題について、「単語がわからなかったのか」「構文が取れなかったのか」「設問の意図を読み違えたのか」「答案のまとめ方が悪かったのか」を分けて分析しましょう。

説明問題では「本文の根拠」を必ず意識する
筑波大学の英語で得点を伸ばすためには、説明問題の解き方を身につける必要があります。
説明問題では、自分の感覚で答えを書くのではなく、必ず本文中の根拠をもとに答案を作ることが大切です。設問で問われている内容に対して、本文のどの部分が根拠になるのかを探し、その内容を日本語として自然にまとめます。
このとき、本文中の表現をそのまま直訳するだけでは、答案としてわかりにくくなることがあります。逆に、本文から離れて自分の言葉で書きすぎると、根拠が薄くなってしまいます。
理想は、本文の内容を正確に踏まえつつ、設問に対する答えとして読みやすく整理することです。
説明問題で意識したいこと
・設問が「何を聞いているのか」を先に確認する
・本文中の根拠となる箇所に線を引く
・必要な情報と不要な情報を分ける
・日本語として意味が通る答案にする
・主語と述語の対応を崩さない
並び替え問題は文法と論理の両方が必要
筑波大学の英語では、並び替え問題も出題されます。並び替え問題は、単純な文法知識だけでなく、文全体の意味や前後関係を考える力が必要です。
たとえば、接続詞、代名詞、冠詞、前置詞、比較表現などを手がかりにして、英文として自然な流れを作る必要があります。また、長文中に組み込まれた並び替え問題の場合、前後の文脈を無視して解くと間違える可能性があります。
対策としては、文法問題集の整序問題に取り組むだけでなく、英文を読む中で「なぜこの語順になるのか」を考える習慣をつけましょう。
英作文は社会問題・時事テーマへの意識が重要
筑波大学の英作文では、時事問題や社会問題に関連するテーマが扱われることがあります。たとえば、教育、環境、科学技術、医療、国際問題、働き方、AI、SNSなど、現代社会に関わるテーマについて自分の意見を書く力が求められます。
そのため、英作文対策では、英文法や表現を覚えるだけでなく、日頃からニュースや社会問題に触れておくことも大切です。
ただニュースを見るだけではなく、「自分なら賛成か反対か」「その理由は何か」「具体例として何が使えるか」という視点で考える習慣をつけましょう。
英作文で大切なのは、難しい表現を使うことではありません。むしろ、簡単な英語でもよいので、文法的に正しく、自分の意見が明確に伝わる英文を書くことが重要です。
英作文で減点されやすいポイント
筑波大学の英作文では、細かいミスが減点につながります。特に、スペルミス、三単現のs、単数・複数、冠詞、可算名詞・不可算名詞の扱いなどは、受験生がミスしやすいポイントです。
たとえば、次のようなミスは英作文で頻繁に見られます。
英作文で注意したいミス
・三単現のsを忘れる
・名詞の複数形を忘れる
・a / an / the の使い分けが不自然になる
・可算名詞と不可算名詞を混同する
・時制が途中でずれる
・スペルミスをする
・主語と動詞の対応が崩れる
英作文では、難しい構文を使ってミスを増やすよりも、シンプルな英文で正確に書く方が得点につながりやすいです。
特に二次試験本番では、時間制限の中で長文読解と英作文の両方をこなす必要があります。そのため、普段の練習から「書いた後に見直す時間」を必ず作りましょう。
筑波大学英語の学習スケジュール
筑波大学の英語対策は、時期ごとにやるべきことを分けて進めるのがおすすめです。
春〜夏前:基礎固めと標準長文
春から夏前にかけては、単語・文法・構文の基礎を固めながら、300語前後の標準的な長文を読む練習を進めましょう。この段階では、速読よりも精読を重視してください。
また、英作文についても、基本的な英文の型を覚え始める時期です。賛成・反対を述べる表現、理由を述べる表現、具体例を出す表現などを少しずつストックしておきましょう。
夏〜秋:過去問レベルの長文と記述対策
夏以降は、過去問レベルの長文に取り組み始めましょう。1週間に3〜4本程度の長文を目安に、読解量を増やしていきます。
この時期からは、選択問題だけでなく、説明問題や和訳問題の答案作成にも力を入れてください。答案を書いたら、模範解答と見比べて、どの情報が足りなかったのか、どの表現が不自然だったのかを確認しましょう。
秋〜直前期:時間配分と答案の完成度を上げる
秋以降は、制限時間を意識した演習が重要になります。筑波大学の英語は2時間ありますが、長文2題、並び替え、英作文をすべて解くには、時間配分の感覚が必要です。
過去問演習では、ただ解くだけでなく、「長文1題に何分かけるか」「英作文に何分残すか」「見直し時間をどれくらい確保するか」を決めて取り組みましょう。
筑波大学英語で目指したいレベル
筑波大学の英語で安定して得点するためには、英検準1級程度の語彙力・読解力を目標にするとよいでしょう。
もちろん、英検準1級に合格していなければ筑波大学に合格できないという意味ではありません。しかし、準1級レベルの英文に触れておくことで、語彙や文章の抽象度に対応しやすくなります。
また、筑波大学の英語では「読める力」と「書ける力」の両方が必要です。単語帳や文法問題集だけでなく、長文読解、和訳、説明問題、英作文をバランスよく学習していきましょう。
まとめ|筑波大学の英語は「正確に読んで、正確に書く」力が重要
筑波大学の二次試験英語は、単語や文法の難易度だけを見ると、標準〜やや高めのレベルです。しかし、実際の入試では、本文内容を正確に理解し、設問に合わせて説明する力が強く求められます。
特に、英語長文では説明問題や和訳問題への対応力が重要です。また、英作文では、社会問題や時事テーマについて、自分の意見を簡潔かつ正確な英語で表現する力が必要になります。
筑波大学の英語で高得点を目指すためには、早い時期から長文読解と英作文の練習を積み重ねることが大切です。春は基礎固め、夏以降は過去問レベルの長文演習、秋以降は時間配分と答案作成力の強化を意識しましょう。
「本文は読めるのに説明問題で点が取れない」「英作文で何を書けばよいかわからない」「筑波大学の英語対策を何から始めればよいかわからない」という受験生は、早めに対策方法を見直すことをおすすめします。
筑波大学の英語対策に不安がある方へ
ツクガクでは、筑波大学を目指す受験生向けに、英語対策セミナーや個別相談を実施しています。
筑波大学の英語は、ただ長文を読めるだけではなく、説明問題・和訳問題・英作文まで含めた総合的な対策が必要です。自分の志望学類に合わせて、今から何を優先すべきかを知りたい方は、ぜひセミナーや個別相談をご活用ください。
↓↓ 英語セミナー・個別相談の予約はこちら ↓↓
筑波大学合格に向けて、英語は早めに正しい方向で対策を始めることが重要です。今の学習に不安がある方は、まずは一度、自分の課題を整理するところから始めてみましょう。
