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【2027年度】筑波大学工学システム学類受験生へ|入試科目・配点・倍率・ボーダー・合格戦略を解説

2026.06.14

【2027年度】筑波大学工学システム学類受験生へ|入試科目・配点・倍率・ボーダー・合格戦略を解説

筑波大学の理工学群の中でも、機械・電気電子・情報・制御・ロボット・エネルギー・材料・航空宇宙など、幅広い工学分野に関心がある受験生から人気を集めているのが「工学システム学類」です。

工学システム学類は、単に「機械だけ」「情報だけ」「電気だけ」を学ぶ学類ではありません。
社会に存在する複雑な課題を、数学・物理・情報・システム設計などを使って解決していくことを目指す学類です。
将来的にメーカー、インフラ、ロボット、宇宙、エネルギー、AI、制御、モビリティなどに関わりたい受験生にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

一方で、入試では数学・理科・英語の二次試験比重が高く、共通テストだけで逃げ切ることは難しい学類です。
2027年度に工学システム学類を目指す場合は、早い段階から「共通テストで安定して得点する力」と「二次試験で記述答案を作る力」の両方を育てていく必要があります。

この記事では、2027年度に筑波大学工学システム学類を受験する高校生・浪人生・保護者の方向けに、工学システム学類の特徴、2026年度の募集人員・倍率・共通テストボーダー、入試科目、配点、科目別対策、合格に向けた学習戦略を解説します。

筑波大学工学システム学類とは?

工学システム学類は、筑波大学理工学群に属する学類です。
ツクガクの過去記事でも紹介している通り、工学システム学類では「知的・機能工学システム」と「エネルギー・メカニクス」を中心に、幅広い工学分野を横断的に学びます。

参考記事:
筑波大学工学システム学類についての解説記事はこちら

イメージとしては、次のような分野に興味がある人に向いています。

機械工学、電気電子工学、制御工学、情報工学、AI、ロボット工学、エネルギー工学、材料力学、流体力学、熱工学、航空宇宙、インフラ、リスク工学などです。

そのため、「ロボットを作りたい」「宇宙や航空に興味がある」「自動車やモビリティに関わりたい」「AIや制御を使って社会課題を解決したい」「エネルギーやインフラを支えたい」といった受験生には、非常に相性の良い学類です。

ただし、学ぶ内容が幅広いぶん、入試段階では数学と物理を中心とした理系基礎力がかなり重要になります。
特に二次試験では、数学・理科・英語がすべて課されるため、どれか1科目だけで勝負するというより、3科目をバランスよく高める必要があります。

2027年度入試で工学システム学類を受ける前に確認したいこと

2027年度に筑波大学工学システム学類を目指す受験生は、まず大学が公表する最新の募集要項を必ず確認する必要があります。
大学入試では、募集人員、配点、科目、出願要件、推薦入試の内容などが年度によって変更される場合があります。

ただし、正式な2027年度学生募集要項が公表される前の段階では、2026年度入試のデータを参考にしながら受験戦略を立てることが重要です。
特に、工学システム学類は二次試験比重が高いため、直近年度の倍率や共通テストボーダーだけでなく、二次試験の配点まで確認しておく必要があります。

最新情報は、筑波大学公式の入試情報ページから確認できます。

筑波大学入試情報サイトはこちら

2026年度の工学システム学類の募集人員・倍率・共通テストボーダー

2027年度に筑波大学工学システム学類を目指す場合、まず参考にしたいのが直近の2026年度入試データです。
工学システム学類は、理工学群の中でも人気が高く、前期日程・後期日程・学校推薦型選抜のいずれも一定以上の競争倍率となっています。

特に2026年度入試では、前期日程で志願者207名、倍率3.7倍、後期日程で志願者155名、倍率7.8倍となっており、一般選抜では前期・後期ともに簡単な入試ではありませんでした。
また、学校推薦型選抜も募集人員20名に対して志願者102名、倍率5.1倍となっており、推薦入試であっても高い学力と明確な志望理由が求められる入試だったといえます。

入試方式 募集人員 志願者数 倍率 受験者数 合格者数 共通テストボーダー
前期日程 56名 207名 3.7倍 200名 57名 77%・732/950点
後期日程 20名 155名 7.8倍 70名 22名 85%・446/525点
学校推薦型選抜 20名 102名 5.1倍 102名 20名 共通テストなし

※募集人員・志願者数・倍率・受験者数・合格者数は、筑波大学「令和8年度入学試験実施結果」を参考にしています。共通テストボーダーは、河合塾Kei-Netの2026年度入試情報を参考にしています。

2026年度データから見る工学システム学類の難易度

2026年度のデータを見ると、工学システム学類は「前期日程でも油断できず、後期日程はかなり狭き門」という入試状況だったことが分かります。

前期日程の共通テストボーダーは77%、得点にすると732点/950点でした。
ただし、これはあくまで合否可能性が分かれる目安です。
工学システム学類は、共通テスト950点に対して、二次試験が1500点あります。
つまり、合計2450点のうち二次試験の比重が非常に大きく、共通テストでボーダー前後を取れたとしても、二次試験の数学・理科・英語で得点できなければ合格は難しくなります。

特に前期日程では、二次試験の配点が数学500点、理科500点、英語500点の合計1500点です。
どれか1科目だけで勝負するというよりも、数学・理科・英語をバランスよく仕上げることが重要です。
数学で大きく崩れないことはもちろん、理科と英語でも安定して得点できる状態を作る必要があります。

一方で、後期日程は募集人員20名に対して志願者155名、倍率7.8倍でした。
さらに、共通テストボーダーは85%、得点にすると446点/525点となっており、前期日程よりもかなり高い得点率が求められます。
後期日程は募集人数が少なく、共通テストで高得点を取った受験生が集まりやすいため、「前期がだめでも後期で何とかする」という考え方は危険です。

工学システム学類の一般選抜前期|科目と配点

工学システム学類の前期日程では、共通テストと個別学力検査、いわゆる二次試験の合計で判定されます。
2026年度入試を参考にすると、工学システム学類の前期日程は共通テスト950点、個別学力検査等1500点、合計2450点という配点です。

共通テストの配点は、国語200点、地歴公民100点、数学200点、理科200点、外国語200点、情報50点です。
一方、個別学力検査等は数学500点、理科500点、外国語500点の合計1500点です。

区分 科目 配点
共通テスト
合計950点(約39%)
国語 200点
地歴公民 100点
数学 200点
理科 200点
外国語 200点
情報 50点
二次試験
合計1,500点(約61%)
数学 500点
理科 500点
外国語 500点

ここで重要なのは、二次試験の比重が非常に大きいことです。
合計2450点のうち、二次試験が1500点を占めます。
つまり、全体の約6割が二次試験です。
共通テストももちろん大切ですが、工学システム学類では二次試験の数学・理科・英語でしっかり得点できるかどうかが合否を大きく左右します。

2027年度受験生が目標にしたい得点ライン

2027年度に工学システム学類を目指す場合、2026年度のデータを参考にすると、前期日程では共通テストで少なくとも77%以上、できれば80%以上を目標にしたいところです。

ただし、工学システム学類は二次試験勝負の要素が強い学類です。
そのため、共通テストで80%を取ることだけをゴールにするのではなく、高3の夏以降は筑波大学の過去問演習や記述対策にしっかり時間を使う必要があります。

前期日程を第一志望にする場合は、共通テストで80%前後を目指しつつ、二次試験では数学・理科・英語のどれか1科目に大きな穴を作らないことが重要です。
特に数学Ⅲ、物理、英語長文・英作文は、対策が遅れると短期間で伸ばしにくい分野です。
高2から高3春の段階で基礎を固め、高3夏以降は実戦演習に入れる状態を作っておきましょう。

後期日程まで視野に入れる場合は、共通テストで85%以上を狙う必要があります。
後期日程は、前期日程以上に共通テストの得点が重要になります。
そのため、後期を受ける可能性がある受験生は、共通テスト対策を早めに進め、数学・理科・英語だけでなく、国語や地歴公民、情報でも失点を抑える意識が必要です。

工学システム学類の共通テスト対策

工学システム学類を目指す場合、共通テストではまず大きく崩れないことが重要です。
二次試験比重が高いとはいえ、共通テストで大きな失点をしてしまうと、二次試験でかなり高得点を取らなければ逆転が難しくなります。

目安としては、共通テスト本番で全体7割台後半から8割以上を安定して狙える状態を作りたいところです。
特に数学・理科・英語は二次試験にも直結するため、共通テスト対策だけで終わらせず、二次試験の土台作りとして学習する必要があります。

数学は処理力と記述力の土台を作る

数学は、共通テスト特有の誘導に慣れることも大切ですが、工学システム学類を受けるなら、単なるマーク式の処理力だけでは不十分です。
問題文を正確に読み、条件を式に落とし込み、計算を最後までやり切る力をつけておきましょう。

理科は物理を中心に原理理解を重視する

理科は、物理・化学を選択する受験生が多いと考えられます。
工学システム学類の学習内容を考えると、物理は特に重要です。
力学、電磁気、波動、熱力学などは、大学入学後の学びにもつながります。
共通テスト対策の段階から、公式暗記ではなく「なぜその式を使うのか」を説明できる状態を目指しましょう。

英語は速読だけでなく精読も必要

英語は、共通テストの読解量に対応する速読力が求められます。
ただし、筑波大学の二次試験でも英語長文や英作文が出題されるため、共通テスト対策だけでなく、英文を正確に構造把握する力、内容を日本語で説明する力、英語で自分の考えを書く力も必要です。

工学システム学類の二次試験対策

工学システム学類の二次試験では、数学・理科・英語が各500点で課されます。
配点が均等であるため、どれか1科目を極端に苦手にしてしまうと、合格可能性が大きく下がります。

数学対策

工学システム学類を目指す受験生にとって、数学は最重要科目の一つです。
筑波大学の数学は、難問奇問というよりも、標準からやや発展レベルの問題を、正確な方針で解き切る力が求められます。

まずは、数学ⅠA・ⅡB・ⅢCの基本事項を穴なく固めましょう。
特に、微分積分、数列、ベクトル、確率、複素数平面、極限、積分計算は重点的に対策したい分野です。

青チャート、Focus Gold、4STEP、基礎問題精講などを使っている場合は、ただ解法を覚えるのではなく、「なぜその解法を選ぶのか」を説明できるようにしてください。
筑波大学の数学では、途中式や論理の流れも重要です。
答えが合っていても、記述が不十分だと得点が伸びにくくなります。

高3の夏までに典型問題を一通り完成させ、秋以降は筑波大学の過去問や類題演習に入るのが理想です。
特に工学システム学類を志望する場合、数学Ⅲの完成度が合否を分けやすいため、微積分の計算力とグラフ・面積・体積の処理力は早めに固めておきましょう。

理科対策

理科は500点と配点が大きく、数学と同じくらい重要です。
工学システム学類では物理との相性が非常に高いため、物理選択者は力学・電磁気を中心に、記述式の答案作成まで意識して対策しましょう。

物理では、公式を覚えるだけではなく、現象を図で表す力が重要です。
力学であれば、物体に働く力を図示し、運動方程式を立てる。
電磁気であれば、電場・磁場・電流の向きを整理し、どの法則を使うのかを判断する。
このような「考える手順」を毎回再現できるようにする必要があります。

化学を選択する場合は、理論化学の計算、有機化学の構造決定、無機化学の知識をバランスよく固めましょう。
特に理論化学は、計算過程を丁寧に書く練習が必要です。
筑波大学の理科では、単なる知識問題だけでなく、条件を読み取り、論理的に答えを導く問題への対応力が問われます。

英語対策

工学システム学類志望者の中には、「理系だから英語はそこそこでよい」と考えてしまう人もいます。
しかし、筑波大学の工学システム学類では英語も500点です。
数学・理科と同じ配点である以上、英語を軽視することはできません。

まずは、英単語・英文法・英文解釈を固めましょう。
単語は英検2級から準1級レベルを目安に、長文中で意味を判断できる状態を目指します。
文法は細かい知識を丸暗記するというより、英文を正確に読むための道具として使えるようにすることが大切です。

そのうえで、長文読解と英作文の対策に入りましょう。
筑波大学の英語では、英文の内容を正確に理解し、日本語で説明する力が求められます。
また、英作文では、難しい表現を無理に使うよりも、文法ミスの少ない自然な英文を書く力が重要です。

推薦入試を考える場合のポイント

工学システム学類では、学校推薦型選抜を検討する受験生もいます。
2026年度のデータでは、学校推薦型選抜の募集人員20名に対して志願者102名、倍率は5.1倍でした。
この数字からも分かる通り、推薦入試であっても決して簡単な入試ではありません。

推薦入試では、評定や活動実績だけでなく、数学・理科・英語の基礎力、論理的思考力、工学への関心、表現力などが問われます。
つまり、「評定が高いから大丈夫」という入試ではなく、一般選抜に近い学力の土台も必要です。

推薦を考える場合は、高校での探究活動、課外活動、コンテスト、研究発表、ロボット・プログラミング・ものづくり経験などがあれば、早い段階から整理しておきましょう。
ただし、活動実績だけで合格するわけではないため、共通テストレベルの学力と二次試験に対応できる基礎力も並行して鍛える必要があります。

2027年度受験生が今からやるべき勉強計画

2027年度に工学システム学類を目指す場合、まずは高2から高3春までに英数理の基礎を完成させることが重要です。

高2のうちは、数学ⅠA・ⅡB・C、英単語、英文法、物理・化学の基礎事項を丁寧に固めましょう。
この時期に基礎が抜けていると、高3になってから過去問演習に入るタイミングが遅れてしまいます。

高3春から夏にかけては、数学Ⅲ、物理・化学の重要分野、英語長文を本格的に進めます。
特に数学Ⅲは、理系受験生の差がつきやすい分野です。
微積分の計算を毎日行い、典型問題を反射的に処理できる状態を目指しましょう。

高3夏以降は、筑波大学の過去問演習に入ります。
ただし、いきなり過去問を解くだけでは効果が薄いです。
過去問を解いた後に、「どの分野で失点したのか」「時間が足りなかったのか」「方針が立たなかったのか」「計算ミスなのか」を分析し、次の学習に反映することが大切です。

秋以降は、共通テスト対策と二次試験対策のバランスが重要になります。
工学システム学類は二次試験比重が高いため、共通テスト対策に寄せすぎて二次力が落ちるのは避けたいところです。
一方で、共通テストで大きく崩れると二次試験での逆転が難しくなるため、共通テスト演習も定期的に行いましょう。

工学システム学類は「共通テスト+二次試験」の両方で戦略が必要

工学システム学類は、共通テストだけで逃げ切る入試ではありません。
一方で、二次試験だけで逆転すればよいという入試でもありません。
2026年度の前期日程では、共通テストボーダーが77%でありながら、二次試験の配点が1500点と大きいため、共通テストと二次試験の両方を見据えた学習計画が必要です。

特に注意したいのは、共通テスト後に二次試験対策を始めるのでは遅いという点です。
工学システム学類の二次試験では、数学・理科・英語がいずれも高配点です。
そのため、普段の学習から「記述で説明できるか」「途中式を正しく書けるか」「英文を正確に読み取れるか」を意識しておく必要があります。

2027年度に工学システム学類を受験する高校生は、まず2026年度の入試データを参考にしながら、自分の現在地を確認しましょう。
共通テストで何%を目指すのか、二次試験でどの科目を得点源にするのか、苦手科目をいつまでに克服するのかを早めに決めることで、合格に向けた学習計画を立てやすくなります。

まとめ|工学システム学類は二次試験対策が合否を分ける

2027年度に筑波大学工学システム学類を目指す受験生は、早い段階から二次試験を見据えた学習を始めることが重要です。

2026年度入試のデータを見ると、前期日程は募集人員56名に対して志願者207名、倍率3.7倍、共通テストボーダー77%でした。
また、後期日程は募集人員20名に対して志願者155名、倍率7.8倍、共通テストボーダー85%と、非常に高い競争率となっています。

そのため、共通テストで安定して得点する力に加えて、数学・理科・英語の記述力を高める必要があります。
特に数学Ⅲ、物理、英語長文・英作文は、早めに対策を始めるほど有利になります。

工学システム学類は、機械・電気電子・情報・ロボット・エネルギーなど、幅広い工学分野を学べる魅力的な学類です。
その一方で、入試では高い理系基礎力とバランスのよい学力が求められます。

「今の成績で工学システム学類を狙えるのか」「共通テストと二次試験のどちらを優先すべきか」「数学・物理・英語の勉強計画をどう立てればよいか」と悩んでいる方は、早めに受験戦略を立てておきましょう。

筑波大学工学システム学類を目指す方へ

「今の成績で工学システム学類を狙えるのか」「共通テストと二次試験のどちらを優先すべきか」「数学・物理・英語の勉強計画をどう立てればよいか」と悩んでいる方は、早めに受験戦略を立てることが大切です。

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参考リンク

筑波大学 令和8年度入学試験実施結果

河合塾Kei-Net 筑波大学 入試科目・ボーダー情報

ツクガク 工学システム学類の参考記事